社会 2025年07月17日 20時00分
北海道でヒグマ被害相次ぐ、ネットでは2年前に捕まったあの「巨大熊」を思い出す人も
7月12日未明、北海道福島町の住宅街にて北海道新聞の男性配達員がヒグマに襲われ死亡する事件が発生した。ヒグマは体長2メートルほどの大きさで、新聞配達員を襲った後も住宅街近くに潜伏していると思われ、また別個体のクマも同時に目撃されていることから町内ではハンターや警察関係者の間でも緊張状態が続いている。異常気象の影響か、近年では夏や冬の時期になると住宅街などでクマの目撃が相次いでいるが、人が襲われ死亡したのは珍しいため北海道内の警察関係者はよりクマ被害が広がらないよう警戒しているようだ。本ヒグマ事件を受けてネットでは2年前に捕獲された巨大熊「OSO18」を思い出す人も多かったようだ。OSO18は2019年夏から2023年頃まで北海道東部の標茶町および厚岸町一帯に現れたオスのヒグマで体長2.2メートル、体重330キログラムの巨大熊で、夜になると近隣の牧場で牛を襲って食べ散らかすという習性を持っており、少なくとも32頭の牛がOSO18に襲われ捕食されている。熊は雑食動物であるため牛を襲う事は稀であるが、OSO18は特に肉食を好んでおり「いつか人間も襲われるのではないか」と道民が恐怖しOSO18を専門にした対策班が結成されるなどした。OSO18は2023年7月30日、北海道釧路町の牧草地でハンターによって駆除されたが、その死体は当初OSO18だと分からずに解体後に売られてしまい、現在はキバや廃棄場から発見された骨の一部が残るだけだという。OSO18は牛や野生動物は襲って食べていたが人間を襲って食べた記録はない。だが、ヒクマは一度、肉の味を覚えてしまうと雑食に戻る事は難しく同じ獲物を襲う傾向にあるため、一日でも早い解決を祈りたい。