トレンド 2025年07月14日 20時00分
全国の小学校で「日傘」需要が高まるも危険視する声も
7月に入ってから日本全国で30度を超える真夏日が続いており、各自治体や企業では「暑さ対策」を迫られている。特に2025年は「日傘」の扱いに対しその効果が見直されているようだ。7月14日現在、雨傘のシェアリングサービス「アイカサ」は7月10日より東京都内の主要駅にて有料で日傘を貸し出すサービスを行っているほか、岐阜県揖斐郡池田町では町内の各小学校に全児童分の日傘を順次配布することを発表している。かつては、熱中症対策に対し懐疑的な声もあった日傘だが、近年では「使いやすい」「安価である」「意外と涼しい」との声もあり、需要が高まっているようだ。特に、近年では大人だけではなく子ども用として漫画の人気キャラクターがプリントされた傘のほか、黒一色だけではなく水色やピンクなどカラフルな日傘も需要があるといい、池田町のケースは子どもが日傘に触れる機会作りにもなりそうだ。だが、若年層、特に小学生に対しての日傘の常時使用について危険視する保護者は少なくないという。日傘は「使いやすい」「安価である」という反面、骨部分などが折れやすく、強風などで壊れてしまう事も少なくないという。また携帯性を重視した結果「紛失しやすいのでは?」という声のほか、「子どもが日傘でチャンバラごっこをしてしまうのでは」「視界を遮って車にひかれる危険性があるのでは」といった心配の声も少なくないようだ。さらに、「手がふさがってしまう」「傘同士が接触しけがをしてしまうのではないか」といった声もあるといい、今後自治体では子どもがどのように日傘を扱い教育を行っていくのかが、重要な焦点となりそうだ。