ミステリー 2023年02月11日 23時00分
マンモスやタスマニアタイガーに続き、ドードー鳥の復活を計画する「脱絶滅会社(De-Extinction Company)」
マンモスやタスマニアタイガーなど、様々な絶滅生物の復活を試みてきたあるバイオサイエンス企業が、また新たな生物を絶滅防止リストに加えて注目を集めている。 アメリカのテキサス州ダラスに本社を置くコロッサル・バイオサイエンス社は、17世紀に絶滅してしまった飛べない鳥「ドードー」を復活させるという野心的な計画を発表した。ドードーはかつてモーリシャス島に生息していた大型の鳥類で、天敵もいないことから飛ぶことができなかった。そのため、簡単に捕まえられることを知った船乗りたちによって乱獲の対象となり、非常に短い期間で絶滅してしまったのだ。 >>調査の結果生存が明らかに! 絶滅生物の枠から蘇った生き物たち<< コロッサル社は2021年9月に1500万ドルという巨額の資金で設立。ケナガマンモスの遺伝子を部分的に組み込んだ象の雑種を生産する計画から絶滅生物の再生・再導入計画をスタートさせた。昨年夏には、有名なタスマニアタイガーの復活に取り組むメルボルン大学のタイラシン統合遺伝子復元研究室と提携し、ポートフォリオを拡大している。 今回のプロジェクトでは、ハトのDNAをドードーのものと一致させ、それを卵に移植し、ふ化したときにドードーが生まれるようにするという、この2つの動物で考案されたものと同様のプロセスを踏むことになる。プロジェクトアドバイザーは、昨年ドードーのゲノム解読を成功させた進化生物学者ベス・シャピロ氏。シャピロ氏は「ドードーは、人間がその生息地での生存を不可能にしたために絶滅した種の代表例です」と語り、ドードー復活の可能性に期待を寄せている。 今回の計画については支持する動きもあれば、「巨額の予算を投じて絶滅生物を復活させるのではなく、そもそも現存する生物をいかに絶滅させないかが重要である」という意見も存在している。 コロッサル社は「ドードーは絶滅生物の象徴となっているが、復活させることで"脱絶滅の象徴"として見直されることを期待している」と語っている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事ドードー復活計画に批判の声。動物たちが「絶滅しないようにすることが最優先」(ハフポスト)よりhttps://www.huffingtonpost.jp/entry/dodo_jp_63d8d0bfe4b07c0c7e058a87De-Extinction Company Hopes to Revive the Dodo Bird(Coast To Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/de-extinction-company-hopes-to-revive-the-dodo-bird/