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メジャーで通用するか? カブスと合意した藤川球児の不安要素

 メジャー移籍を目指し、阪神からFAとなっていた藤川球児投手(32)が、MLBのシカゴ・カブスと合意した。球団では現地時間12月7日午前11時半(日本時間8日午前2時半)から、入団会見を開くと発表した。

 2年契約で年俸は400万ドル(約3億3000万円)。契約金などを含めて、2年総額950万ドル(約7億8300万円)。規定の数字をクリアできれば、自動的に3年目も契約が更新されるもようで、その際は最高で年俸600万ドル(約4億9500万円)になるとみられている。

 カブスは今季61勝101敗で、ナ・リーグ中地区5位に沈み、首位レッズから36ゲームもの大差をつけられた。クローザーを務めるカルロス・マーマル投手は、今季、20セーブ、防御率3.42と安定感を欠いており、チームでは藤川をクローザーとして起用すると思われる。同球団には日本人選手では、過去に福留孝介外野手(前ヤンキース)、田口壮外野手(元オリックス=引退)が在籍した。

 果たして、藤川はメジャーでクローザーとして通用するのだろうか。藤川は今季、48試合に登板、47回2/3を投げ、2勝2敗24セーブ、防御率1.32の成績だった。セーブ数は昨季の41から大きく減らしている。これは、チームが5位に低迷した事情も背景にあるが、全盛期に比べると、いささかかげりを見せているのが気になるところ。

 藤川といえば剛速球で打者を牛耳る印象が強いが、奪三振率は昨季の14.12から、今季は10.95と大きく数字を落としている。つまり、三振がだんだん取れなくなってきているのだ。今季はランナーを出しながら、なんとか打ち取るシーンも目立ち、以前のように打者を完ぺきに抑えて斬って落とすイメージは薄れた。

 日本でもメジャーでも、クローザーの必須条件は三振が取れることだ。日本でかげりが見える藤川が、メジャーの舞台でクローザーとして活躍できるかどうか、一抹の不安がよぎる。
(落合一郎)

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