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男と女の官能事件簿(2002年) マイホームパパの仮面をかぶった極悪レイプ犯(4)

 連続婦女暴行事件の犯人会田俊樹の犯行は、計画的かつ極めて悪質なものであった。

 会田が襲ったのは、就寝中や入浴中の、抵抗のできない女性ばかり。しかも、頭に袋をかぶせて目隠しをした上で、「殺すぞ」と脅したり、首を絞めたりして恐怖を与え、声を出ないようにして強姦していた。そのうえ、会田はただ女性をレイプするだけにとどまらず、その犯行の様子をビデオカメラで撮影までしていたのである。
 さらに、レイプする際に、バイブレーターなどで女性をいたぶったり、局部に挿入したりして楽しんでいたという。

 乱暴されただけでも心身ともに強烈なショックを受けた女性に対し、さらに弄び辱めるような卑劣な行為を、会田は平然と行っていたのである。
 女性によっては何度も殴られるなど、ひどい暴行を受けたケースも少なくない。自分の写真などの私物や、現金を奪われた女性もいる。
 しかも、会田は極めて慎重で、そして用心深かった。自分の犯行が新聞などのマスコミで報じられると、しばらくは身を潜めて行動を控える。そして、1か月ほど経過してほとぼりが冷めた頃を見計らって、再び犯行を繰り返していた。
 また、会田の犯行は都内各所から千葉県内などかなり広いエリアに渡っている。
 こうした悪知恵を働かせた手口によって、会田は警察の捜査を逃れながら、悪辣な犯行を繰り返していったのである。

 しかし、いっこうに自分に捜査の手が伸びないことに味をしめたのか、会田の犯行の回数は徐々に増えていった。犯行の下見を重ねれば、目撃情報なども増えてくる。そうした情報や被害者の証言などが積み重なって、会田の逮捕に至った。
 警察の取り調べに、会田は犯行を全面的に認めた。警察に寄せられた被害届けは約50件だったが、会田が自供を重ねるごとに被害件数は増えていき、最終的には「少なくとも60人の女性を襲った」と供述した。しかし、実際にはさらに多くの被害者がいるといわれている。

 事件後、千葉市内の会田の自宅から家族の姿は消えた。かつてのマイホームパパは、婦女暴行罪で起訴された。
 2004年3月26日、東京地裁は会田に対して、「計画性、無差別性が顕著で、同種の事件の中でも最も悪質な犯行。被害者に一生消せない精神的打撃を与えた」として、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。(了)

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