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書評「反乱する管理職」高杉良著、講談社

 経済小説の第一人者による新作経済巨編は、今まさにタイムリーな内容の一冊。

 老害と化したワンマン経営者によって経営危機に陥ってしまった東都生命と、それを乗っ取ろうとする外資の間で奮闘する中堅サラリーマンの活躍を描く。
 企業の破綻から、管財人の選定、破産処理へと至る一連の流れが、お得意の会話文中心のストーリー展開でつづられる。今回もフィクションと断りを入れておきながら、「プレジデンシャル」「AICグループ」などどこかで聞いたことがあるような名前がちらほら。リアリティーは抜群だ。

 さらに今作では、エリート過ぎる主人公に寄り添ってくる女性陣とのからみも満載。
 恋人や金髪美女らとの濡れ場。特に旅館の女将が迫るシーンなどは濃厚な描写で、お色気の方もサービス満点だ。(税別1700円)

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