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W国民栄誉賞に隠された真実 ゴジラ松井「5・5」引退式で巨人監督要請(2)

 ともあれ、東京ドームで松井氏が巨人のユニホームを着るのは'02年11月23日のファンフェスタ以来。長嶋氏もユニホームに身を包む。超満杯に膨れ上がった東京ドームでファンを前に「背番号3」の師匠が「背番号55」の松井に「次の監督を頼みます」と要請されれば、結果は決まったも同然。松井のコメントがすべてを物語っている。
 「正直、私が現時点で頂いていいのかという迷いもありますが、今後、数十年の時間をかけて、この賞を頂いても失礼ではなかったと証明できるよう、これからも努力していきたいと思います」

 気になるのは原監督の動向だ。昨年の日本一に続いて今季も首位を走っており、甥の菅野智之投手も新人王の有力候補。すんなり、松井にバトンとは考えにくい。
 しかし、今年で2年の契約延長が満了。さらには昨年の1億円不倫騒動で球団イメージを傷つけたことから、実は今季の優勝を花道に後進に道を譲るシナリオができているのだという。
 「そうはいっても、ミスター同様に巨人の大功労者ですから、それに相応しい転身先は欠かせない。後任監督の松井が国民栄誉賞なら、原監督はそれに勝るとも劣らない配慮が必要となる。そこで囁かれているのが、初代スポーツ大臣への就任です。開幕直前の3月23日、原監督は都内で安倍総理、甘利経済再生担当相、松下国土交通政務官と会食している。巷間伝わっているのは、今年9月7日に開かれるIOC総会で2020年の五輪開催都市が東京に決まった場合、『東京五輪招致担当特命大臣・スポーツ相』で入閣はどうか、という打診だったのではないかと。原監督は民間人の立場で安倍政権に加わる…。いずれにせよ、安倍政権は今季で原監督がユニホームを脱ぐということを察知しているということです」(全国紙政治部記者)

 もっとも、自民党が主婦層にも人気が高い原監督を有力候補者として狙っているという情報もある。全国の巨人ファンに加え、原監督には出身母体の「東海大票」が期待できるからだ。
 東海大は全国10キャンパス、20学部87学科を擁する日本屈指の総合大学。卒業生、その家族などを含めれば、100万人超の大所帯。
 「これまで東海大は野党色が強く、創立者で前総長の松前重義氏(故人)は社会党所属の衆議院議員でした。現総長の松前達郎氏も日本社会党の元参院議員です。しかし、社会党の流れをくむ民主党は党が割れ、下げ止まらない状況が続いている。安倍総理は全国の東海大票に楔を打ち込む形でグループの象徴的存在である原監督を自民党から出馬させたいのではないか。今夏の参院選は時間的に無理ですが、3年後の参院選なら十分間に合う。最近の原監督は球界OBの解説者と政治談議をよくかわしており、政治に精通しているのがよくわかる。野球界の頂点を極めたことで政治家への転身を図っているのは容易にみて取れます」(ベテラン巨人担当記者)

 一方、巨人の松井受け入れシフトは急ピッチで進んでいる。メジャー時代に松井の専属通訳を務めた元報知新聞の広岡勲氏を巨人の球団代表付けアドバイザーとして迎え入れる。
 ナベツネ会長の「有終の美」は実現するか。

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