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ゆきぽよ、アルコール多飲で腹膜炎は非常に危険? 表れにくい症状に気づくためには

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ゆきぽよ公式ツイッターよりhttps://twitter.com/poyo_ngy

 モデルのゆきぽよが、芸能人の余命宣告をする番組取材中に血液検査で異常値が見られ救急搬送となり、腹膜炎と診断された。アルコールの過剰摂取と不摂生の末と報道されており、本人も自身のツイッターで「皆様ご心配おかけしました……2度とあんな痛い思いをしたくないのであの日からお酒は1日2杯までと決めてます」とツイートしている。

 他にも、元天才女流棋士・林葉直子がアルコールの過剰摂取から肝硬変を患い死の淵をさまよい、芸人の春一番は2014年にアルコール性肝硬変から命を落としたなど、芸能界でもアルコールの恐ろしさが報じられている。

 「お酒は百薬の長」との呼び名はあながち間違いではなく、適度な飲酒は医学的にも死亡率や虚血性心疾患、脳梗塞や2型糖尿病などの発症が減ると言われている。しかし、反面でアルコールの多飲を原因とした病気も多くある。

 まず思い浮かべるのは肝臓病だろうか。その他にも、膵臓病やうつや認知症、癌、動脈硬化などとの関連など様々、死に直結するものからじわじわと健康を蝕んでいくもの様々だ。ゆきぽよの場合には、腹膜炎を指摘されているがアルコールの健康障害として腹膜炎が想起されることは少ない。アルコール肝炎や膵炎などから腹膜に炎症が波及してしまったのだろうか。いずれにしても、アルコールによる臓器障害から症状として一歩進んだ状態だ。

 アルコールは肝臓で分解されるのはご存知の通り。多量の飲酒は肝臓に負担をかけるのは明らかだ。症状として自覚することはなく、検査の上ではγ-GTPの上昇、脂肪肝と言われるだろう。肥満気味や糖尿病の人は特になりやすいので注意してほしい。脂肪肝の段階であれば飲酒を止めることで改善することができる。

 脂肪肝の状態でさらにアルコールを飲み続けると、アルコール性肝炎という状態になり、死亡することもある。アルコール性肝炎の症状で多いのは食欲の減退、全身のだるさ、発熱だ。その他にも、肝臓のある右上腹部の鈍痛や黄疸、悪化すれば腹水やむくみがあらわれることもある。この時点で、もはや自分の力では断酒できないアルコール依存症の状態になっているはずだ。運良くこの時点で生き延びることができていても、さらに飲酒を続けることで肝臓は機能を果たさなくなり小さく萎縮、ゴツゴツとしたアルコール性肝硬変の状態になる。アルコールによる肝臓病の最終段階だ。

 日本酒で約7合(ビール中瓶7本相当)を毎日10年以上続けると20%の比率で肝硬変になると言われる。腹水や黄疸、吐血、昏睡状態などの症状がみられ苦しみながら死の淵をさまようことになる。また肝硬変は肝がんの温床にもなるため、それも無視はできない。

 肝臓は沈黙の臓器と言われており、アルコール性肝炎など重篤な病状になって初めて症状が現れてくる。健診で肝機能障害(AST、ALT、γ-GTPの高値)や脂肪肝を指摘されていながら放置してはいないだろうか。アルコールにより健康を妨げられている場合、飲酒を控えることで改善する側面もある。飲酒はほどほどに控え、健診などで異常を察知したら早めに生活を顧みて欲しい。

記事内の引用について
ゆきぽよ公式ツイッターより
https://twitter.com/poyo_ngy

参考:厚生労働省 飲酒とJカーブ
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-001.html
厚生労働省 アルコールによる健康障害
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol-summaries/a-01

文責: 木村 ゆさみ

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