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東海・東南海・南海連動地震を予感させる硫黄島近海の“異変”

 「超巨大地震は、例外なく火山噴火を誘発している」
 東京大学・藤井敏嗣名誉教授のこの不気味な学説が、現実味を帯びている。

 4月29日、小笠原諸島の南にある硫黄島の沖合で海水が変色しているのが確認され、気象庁によって「海底火山が噴火したのではないか」と伝えられた。
 「硫黄島は小笠原諸島の父島の南230キロあまりにあって、6年前から島全体の地殻変動が観測され、3月には島の西部にある火口でごく小規模な水蒸気爆発が発生している。また4月に入って小規模な地震活動が確認されており、29日夜明け前に一時、火山性の微動も観測されている。硫黄島には一般住民は住んでおらず、海自、空自の基地があるだけですが、用心するに越したことはありません。ただし日本列島にある活火山との関係は不明です」(気象庁関係者)

 2004年のスマトラ島大地震から3カ月半後には同島のタラン火山などが噴火。日本ではおよそ300年前に、西日本と東日本で大きな被害が出た「宝永地震」の約1カ月後に、富士山で大規模な噴火が起きている。

 硫黄島異変の20日前に、実はもう一つの異変が起きていた。三重県伊勢市にある観光スポット夫婦岩の完全露出だ。ここは普段、引き潮のときでも海水に浸っているにもかかわらず、突如、根元まで丸見えになり、地元住民が「天変地異の予兆じゃなければいいが…」と心配顔になっているのだ。両者に共通項はあるのだろうか。
 「夫婦岩が露出した同日には、インドネシア西部でマグニチュード8.6の大地震が発生している。伊勢湾は、東海・東南海・南海の連動型地震の発生が懸念される南海トラフとも近い。夫婦岩の隆起は、地震発生前に海底に無数の亀裂が入り、真空部分が生じ、そこに海水が引き込まれるという現象の可能性もある」(同)

 夫婦岩は伊勢湾の沖合700メートルの海中にある「興玉神石」という「ご神体」を護る鳥居だ。完全露出は、巨大地震を想定した神からのお告げかもしれない。

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