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ネット時代に『リアル・デモ』をやる意味を考える

 秋葉原でデモが行われ、それを目撃した人たちのつぶやきがまとめられている。

 今回のデモは尖閣諸島沖で発生した事件に伴う、いわゆる「右」の人たちによって催されたものらしく、日章旗が多く見られた。

 現代はパソコンや携帯電話の普及により、インターネットを介して情報が瞬時に伝達される時代。そんな環境で「政治的メッセージ」を発信したい場合、手段は色々考えられそうだ。

◆ネット万能論はどこまで本当か

 mixi、ブログ、Twitter…情報を受信もしくは発信し、同じ意見や問題意識を持った仲間を見つけるのが、今ほど簡単な時代は無い。おりしも今年はiPadが発売されるなど、「電子書籍元年」だ。最早テレビや新聞、紙媒体の本は時代遅れ、と断ずる意見も多くある。

 だが、今回の『Togetter - 「秋葉原デモを見た人達の呟き」』(http://togetter.com/li/60259)は、恐らく人集めにネットも使っただろうが、秋葉原でデモ行進をするという「リアルな行動」に打って出たからこそ、これだけの注目を集めたとはいえないだろうか。

◆リアルが持つ「実感力」「影響力」

 例えば以前発売されベストセラーになった『嫌韓流』という漫画がある。既存マスコミへのアンチテーゼという形で、韓国や朝鮮半島、在日朝鮮人といった「タブー」とされがちな話題に斬り込んだ漫画だ。

 しかしこの漫画で描かれている「マスコミが隠している真実」は、実はネット掲示板の一部では「常識」だったらしい。実際その手の掲示板に頻繁に出入りしているような人は、『嫌韓流』を読んでも韓国・朝鮮関連で新しい情報を得ることは出来なかったようだ。

 ただ、彼らの間の共通認識として、「これらの情報が漫画の単行本という商業媒体で、多くの人が手にとって読んだことが重要」だということだった。

 ネットの速報性・双方向性とリアルの実感力・影響力。それらを上手く組み合わせることが、政治的メッセージの発信において重要なのかもしれない。(小山内)

【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/

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