岩谷議員は切手の大量購入と領収書のコピー、加茂議員は視察旅行への夫人同伴が槍玉に挙げられた。
「両議員は『コピーの使用は認めるが行使については別の誰かの指示(岩谷議員)』『同伴は体調を考えた上での万が一の備え』(加茂議員)と、いずれも疑惑を否定していますが、その説明に合理性がないということで刑事告発されました」(県政記者)
しかし、森池代表は「(野々村議員を含め)3人の疑惑は氷山の一角にすぎません」と語気を強める。
「ある与党議員は、政務活動費の領収書のほとんどが議員の知人や後援者の関連企業と、いかにも不自然です。また別の議員は、頻繁に行く出張で使うレンタカーの費用がいつも9万円。これで正当な政務活動と言えるのでしょうか」
疑惑の議員は、所属会派ではいずれもベテランや幹部だという。この状況を考えると“視察”と称して調査費で風俗に行ったという議員が出ても不思議ではない。
ある元議員が嘆く。
「兵庫県は数年前に政務活動費を大幅に減額しました。その代わり支出に関しては、いくつかの例外規定を設けたのですが、これがまずかった。見事に悪用されているんですからね。すべてを曝け出すというのなら、個人の追及も結構ですが、まず例外規定の見直しからやるべきでしょう」
『市民オンブズマン兵庫』は、この後もすべての疑惑について追及する方針を確認しているという。どこまでウミが出せるのか。