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石井慧 UFC出撃報道の波紋

 本紙既報通り(11月11日付発行号)米国・総合格闘技イベント「UFC」参戦に向け動き出したプロ格闘家の石井慧。プロレス大賞授賞式で初対面した全日本プロレスの武藤敬司からは、米メジャー団体挑戦にエールを送られた。一方、獲得に名乗りを挙げていたFEGの谷川貞治代表からは国内留意を勧めれられた。石井の思わぬ決断が波紋を呼んでいる。

 この日、プロレス大賞新人賞を受賞した澤田敦士を祝福するために都内のホテルで行われた授賞式の会場を訪れた石井。壇上に招かれるや、MVPを獲得した武藤とプロレスLOVEポーズで“共演”した。
 プロ転向後、いまだ主戦場が決まらず注目されていたが、ここにきてUFC参戦へ動き出していることが一部報道で判明。だが、この日は集まった報道陣を前に、主役はあくまで先輩の澤田であるとし、自身の今後についてはノーコメント。本人の口から「UFC出撃」という言葉は出なかった。
 石井の海外進出は数々の波紋を呼んでいる。

 武藤はUFC出撃について「根本的に(日本とは)文化が違う。先輩、後輩とかはないし、実力主義なところもある。広大な土地で、国内の移動にも時差がある。若い奴に頑張ってほしい」と、自身の米国遠征の経験をふまえつつ石井にエールを送った。
 武藤からは背中を押してもらった石井だが、一方で「待った」をかける人物も現れた。「K-1」「DREAM」を主催するFEGの谷川代表だ。
 当初はDREAM参戦も取りざたされ、谷川代表自身も獲得に興味を示していたものの、実際に会談したのは1度きり。その後は進展がなかったという。一部の報道などで石井がUFC出撃の意思を固めたことを知り「総合格闘技の中では最高だと思うんですけど、日本の総合格闘技界を背負う1人が海外に流出するのは残念」と嘆いた。
 石井への未練を断ち切れないようで「夢を持つことは大事だと思うが、彼には大きな使命があると思う。ウチとしては60億分の1に育て上げたいし、そういう環境も作っていきたい。ぜひ話す機会が作れれば、会いたいですね」と改めてラブコールを送った。

 石井はUFC出撃に向け動き出したものの、国内の団体も獲得を諦めてはいない。まだ予断を許さない状況だ。

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