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空から生き物が降ってくる…「ファフロツキーズ現象」の謎を追う!

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画像はイメージです。

 2009年頃に話題になった「オタマジャクシが空から振る」現象、これを「ファフロツキーズ現象」と呼ぶ。

 既に懐かしいニュースのひとつではあるが割と最近、2012年6月29日には北海道旭川市旭岡の住宅敷地内で、ドジョウのような小魚約80匹が散らばっているのが見つかり、住民は「空から降ってきたに違いない」と語っており「ファフロツキーズ現象」は現在も時々発生しているのだ。

 このような事象は、古来より世界中で報告されている。日本においても和漢三才図会に怪雨(あやしのあめ)の記述がある。ファフロツキーズとは、空からの落下物を意味するfalls from the skiesを略した造語である。

 魚類が最も多く、1861年2月のシンガポールでは地を埋め尽くす量のナマズが、また、1918年8月のイギリスでは10分間にわたってミイラ化したウナギが降り注いだ。他にも1989年オーストラリアで1000匹のイワシが降り、インドの小村では4.5kgもの大魚が村人を直撃している。魚以外にも野鼠、その地方では見られない鳥、氷漬けの海ガメ、1968年ブラジルでは1kmの広範囲に血と生肉が5分間降り続いた。

 15世紀イスラエルでは、降ってきたバターのような物を神の恵みと珍重し、祈り求めていた。旧約聖書によると、モーゼに率いられたイスラエル人はこの恵みを「マナ」と呼び、食糧問題を解決している。

 これらは、竜巻によるものと思われている。強大な力で周辺の様々な物を巻き上げ、上昇気流に乗れば遠くまで運ばれていく。実際に、海上で発生した竜巻によって、海水と共に巻き上げられた魚が、遠く離れた内陸部で落下した事例は存在する。しかし、魚は群れを成すことも珍しくないのであり得るとしても、それ以外では土や小石、草木等が同時に巻き上げられる筈である。2〜3日に渡り降り続く事例もあり、竜巻説には難がある。

 比較的多く起きているにもかかわらず、まだまだ謎に満ちた現象である。

七海かりん(山口敏太郎事務所)
(画像:世界でおこっている『ファフロツキーズ現象』)

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