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素材のセッティングミスで大惨事! 放送局が謝罪する事態に【放送事故伝説】

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 最近ではあまり聞かれない話だが、昭和の時代は「放送素材のセッティングミス」による放送事故が数多くあった。

 特に、有名かつ伝説となっているのがテレビアニメ『鎧伝サムライトルーパー』(1988年〜1989年)における「二重放送事故」である。

 これは1988年(昭和63年)9月3日、テレビ局のミスで『サムライトルーパー』の全く同じエピソード(第17話『明かされた鎧伝説』)を2週に渡って放送してしまった事故で、放送から30年が経過した今も『サムライトルーパー』といえば、この放送事故が触れられるなど、伝説的な扱いをされている。

 この事故の原因は、キー局の名古屋テレビが放送するべきテープを間違えてセットしてしまったためで、その回のエンディングと次回予告時の2回、画面下部にお詫びのテロップを挿入するという緊急措置を行った。

 さて、そんな「放送素材のセッティングミス」だが、サムライトルーパー事件の約1年後の1989年、予告していた映画を放送局のミスで違う映画を流してしまうという事件が読売テレビで発生した。

 1989年2月8日、読売テレビはフランス映画の名作『レ・ミゼラブル』(1957年版)を放送する予定だった。1957年版の『レ・ミゼラブル』はフランス映画の大スターであるジャン・ギャバンが主演した作品で、古典映画の名作として今もタイトルが挙がる一本である。

 映画ファンは『レ・ミゼラブル』の放送を見逃さないようテレビにかじり付いていたのだが、数分後、彼ら映画ファンの期待は脆くも崩れ去ってしまう。

 実際に放送された『レ・ミゼラブル』は『レ・ミゼラブル』でも、1978年にイギリスで放送されたテレビ映画版の『レ・ミゼラブル』であり、全く違う映画を放送してしまったのである。

 この放送事故の原因は、テレビ局から注文を受けた映画配給会社が間違えて届けたフィルムを、読売テレビのスタッフがろくに確認もせず、間違えて放送してしまったのだという。

 読売テレビは謝罪し、後にジャン・ギャバン主演の『レ・ミゼラブル』を改めて放送するに至っている。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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