逮捕されたのは、宮城県伊具郡丸森町の伊藤早苗容疑者(42)と、仙台市太白区袋原の会社員・菊地広光容疑者(48)。2人は共謀して埼玉県行田市の電気設備業・白田実さん(67)の首を庖丁で切りつけ、失血死させたという。
10年ほど前に妻を亡くして一人暮らしだった白田さんと伊藤容疑者は、'06年秋に中高年向けの婚活サイトで知り合い、交際を始めた。
「間もなく肉体関係ができ、その後、伊藤容疑者が結婚を匂わせて白田さんから金を引き出し始めた。昨年初めにはその借金が1000万円を超え、白田さんが返済を迫るようになったところで、もう一人の交際相手だった菊地容疑者と殺害を計画するようになったのです」(捜査関係者)
伊藤容疑者は菊地容疑者と'09年、こちらもサイトで知り合っており、二股交際の揚げ句の犯行だった。
「昨年10月20日に伊藤容疑者が白田さんを誘い出し、宮城県蔵王町の遠刈田温泉のホテルに1泊。別室に泊まっていた菊地容疑者と白田さんを襲い、白田さんは失明した。症状が安定したところで搬送先の病院から転院させると、11月3日に車で白田さんの自宅へ連れ帰り、同日夜、犯行に及んだのです」(地元紙記者)
その後、2人は白田さんの健康保険証を使い携帯電話を購入したことで、今年2月7日に詐欺容疑で逮捕。その調べで殺害も認めたため再逮捕となった。
「丸森町出身の伊藤容疑者は、地元の高校へ入学してからも美人で有名だった。ところが当時から男関係が派手で、高校中退後は白石市内や遠刈田温泉、飯坂温泉などのクラブなどで働いていたという証言がある。愛想がよく人懐っこい一方で、濃い化粧をして自宅にいつも違う男を連れ込んでいたという話もあるほどなのです」(同)
一連のカモ探しの餌食だったとすれば、白田さんも浮かばれない。