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再び球界大炎上! 闇カジノ賭博事件 警視庁がマークする疑惑のプロ野球選手リスト(2)

 桃田らが通っていた闇カジノ店は、東京・錦糸町駅から300メートルほどのところにある雑居ビルの9階。ラブホテル街のど真ん中にあり、周囲にはキャバクラも建ち並ぶ。完全会員制で、'14年12月ごろに田児がまず会員になり、桃田を引き込んだという。
 彼らがやっていたのは、レートの高い、トランプ賭博のひとつであるバカラ。田児は多いときは100万円単位、桃田は数万〜数10万円単位で賭け、最終的に2人で計1000万円以上は負けたという。結果的に、暴力団に資金を提供していたわけで、社会的責任は重いが、それはプロ野球選手も同じだ。
 「同店が摘発されたのは昨年4月で、経営者とその背後にいた住吉会系組幹部ら6人が賭博開帳図利などの容疑で翌月、逮捕された。その際に押収された顧客リストの中に、桃田、田児の名前があったそうです。当初、2人への追及はリオ五輪が終わる8月以降と予想されたのですが、球界へ波及する可能性が高まり、シーズン中の混乱を避ける意味でバドミントン選手を先に手掛けたという情報もあります。在京球団だけでなく、有名プロ野球選手の名前もあるようです」(全国紙の社会部記者)
 桃田は、今回の問題が発覚し、マレーシアから緊急帰国した7日に更新された世界ランキングで、男子シングルス4位から2位にアップ。糾弾するには、これ以上ないタイミングとはいえ、その意味では気の毒な面もある。

 捜査当局の動きは、元東京地検特捜部長の熊崎コミッショナーも当然つかんでいた。
 それを物語っているのが、4月4日のプロ野球実行委員会で成立した、賭博に関与した選手に自白を促す“時限立法”だ。4月6日から25日までの20日間限定で「野球賭博行為について自己申告した場合、一度は無期失格処分になっても、1年後に改悛の情があれば熊崎コミッショナーの判断で解除される」というものである。
 奇しくも桃田らの闇カジノ賭博が発覚したのは4月6日。NPB首脳はそれより前に情報をつかみ、すぐさま「自浄努力」を内外にアピールするとともに、鎮火に務める策に出たともいえる。

 NPBは巨人4選手以外にも野球賭博や闇カジノに出入りしていたプロ野球選手の情報を入手しており、“救いの手”を差し伸べたとみられる一方で、思いのほか進まぬ各球団からの野球賭博の報告に業を煮やし、ブラフをかけたと見る向きもある。
 自ら名乗り出れば「無期限もしくは1年間の失格」。一方、シラを切って逃げおおせることも可能だが、その後に発覚すれば「永久追放」の極刑…。ここから先は神経戦だ。

 警察当局は、これまで押収した顧客リストに加え、逮捕した闇カジノの元従業員らから、情状酌量をエサに人気選手の名前を引き出したとも伝えられる。
 NPB野球賭博調査委員会の大鶴基成委員長は「野球協約の中でのぎりぎりの措置。仮に有害行為をした選手がいるとすれば、申告しようかどうかという苦しみから、早期に解放してあげる必要性がある」と微妙な言い回しで“自白”を迫っている。

 4月25日までの間、身に覚えのある選手にとっては、自分との戦いだ。球界には、ペナントレース以上の緊迫感が漂っている。

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