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松坂残留の裏にソフトバンクが動く 日本ハム・斎藤佑獲り

 「清宮幸太郎のドラフト指名に成功したら、完全なソフトバンクの時代になるぞ」
 他球団から福岡ソフトバンクホークスを改めて警戒する声が聞かれた。

 巨人を上回る資金力と、三軍まで持つ圧倒的な戦力、充実した施設。ここに、進路表明会見でホークスの球団会長・王貞治氏との“先輩後輩”関係を口にした清宮が入れば、野球報道の主役の座は強固なものとなる。
 その王会長を中心としたもう一つの野球ストーリーも開演していた。それが「松坂大輔(37)の復活劇」で、助演は早稲田実業の後輩にあたる斎藤佑樹(29)が務める。

 「まともな形で投げられるように」
 松坂が福岡県筑後市のファーム施設で来季への意気込みを語ったのは、9月27日だった。今季で3年契約は満了。二軍戦を含め、今季は「登板ゼロ」に終わり、普通なら解雇だろう。しかし、すでに王会長は「松坂の頑張りは若手の手本」と明言しており、現役続行が確実となっている。
 「球団も松坂へのサポートを約束しています」(ベテラン記者)

 言葉は悪いが、「本人の気が済むまで」…。たとえ復帰できなかったとしても、巨大戦力を抱えるホークスはビクともしない。他球団からすれば羨ましい話だが、「悲観的な声を含め、松坂のリハビリはホークスファンの関心が高い」(同)というから、球団も切りづらいのかもしれない。さらに、斎藤佑だ。
 「松坂の影響で『土俵際』の日本ハム・斎藤佑がどうなるのか興味の的になっています。王会長も早実の先輩として、陰ながら心配しています」(関係者)

 その斎藤佑が生き残りを賭けて今季6度目の先発マウンドに上がったのは9月27日。勝敗こそつかなかったが、6回2失点(自責点1)は上出来だろう。しかし、今季トータルで1勝3敗、防御率6点台。昨季は0勝なので、日ハムは放出を考えているそうだ。
 「栗山英樹監督は斎藤佑を何とかしてあげたいと思っています。でも復活を応援し、ずっと裏切られてきた日ハムファンの怒りは凄い。その矛先が栗山監督に向けられるのを球団は懸念しているのです」(同)

 “有事”の際、「何とかしてやってくれ」の声が早実関係者からも出ている。
 「お目当ての選手との交渉を有利に進めるため、学校側がお願いするイマイチ選手を下位指名する“抱え込み”が過去、ドラフトで騒がれました。ドラフトではないが、清宮指名に成功したら、斎藤佑の抱え込みということも…」(同)

 松坂との契約延長は、そのゴリ押しから目をそらさせるためのカムフラージュなのか? これも、戦力豊富なホークスしかできない離れ技だ。早実の先輩後輩の絆は、かように固い。

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