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リリーフ成功でも斎藤佑樹は『無期限二軍暮らし』?

 5月4日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦前、栗山英樹監督(54)が取材陣の質問に応じ、こう答えた。
 「抑えを含め、後ろで投げることでガムシャラになる。より良いボールを選択するように考えると思う」
 同日、斎藤佑樹(26)が二軍戦でクローザーとして登板。1イニングを無失点に抑える好投を見せ、そのことについて聞かれたのだ。栗山監督が繰り返していたのは「成長に繋がってくれれば」の言葉。その嬉しそうな表情からは、一見、斎藤への期待を感じさせたが、今回のリリーフ転向は“ラストチャンス”かもしれない。

 そもそも、斎藤のリリーフ登板はその適性を見出されてのテストでもなければ、チーム事情によるコンバートでもない。『先発失格』の烙印を押されたのである。
 「4月17日の楽天戦で先発し(一軍)、4回途中でノックアウトされ、二軍落ちしました。同24日の二軍戦でも先発マウンドを4回途中で降板しています。『斎藤は打者一巡しか通用しない』みたいな言われ方をされています」(ベテラン記者)
 投手目線で見て、1イニング3人として打者一巡するのは3イニング。二巡目以降は通用しないという意味だが、たしかに斎藤は4イニング目に釣瓶打ちにされている。斎藤自身も「毎回、4回に崩れる」と、2戦連続4回途中KOを悔やんでいた(24日・鎌ヶ谷)。
 斎藤自身も、相当悔しい思いを抱いているのは間違いない。2戦連続4回途中KOとなった24日が京大卒ルーキー・田中英祐(23)との投げ合いになり、二軍戦では異例の観客数1238人、取材記者約40人を集めたのは既報通り。斎藤はインテリルーキーとの投げ合いになったことを質問されると、
 「それはどうでもいい」
 と、いつになく感情的な物言いをしている。話題の新人と比較された悔しさをぶつけたのだろうか。初のクローザー登板となった5月4日は、たった5球で3アウトを取ってみせた。同日の斎藤のピッチングについて、対戦チーム・埼玉西武ライオンズの関係者がこう評していた。
 「先発のときよりも腕が強く振れていたし、良かったと思うよ」

 斎藤がマウンドに上がった9回、スコアは13対11で日本ハムがリード。対戦したのはセラテリ、石川貢、金子一輝の3人。セラテリは1本塁打を含む3安打と大当たりで、石川も2安打を放っていた。金子一は途中出場だが、斎藤と対戦するまでは1打数1安打という状態。ちょっとでも気を抜けば、逆転負けの屈辱を味わったかもしれない。
 「野手の正面に(打球が)飛んだから助かった場面もあった。斎藤は真っ直ぐが速くないし、ウイニングショットになる変化球もない。クローザータイプでないことは日本ハム首脳陣も分かっていると思うけど」(球界関係者)
 クローザー登板は『再生』のための一環のようだ。栗山監督は斎藤の最大の理解者でもあるが、これまでかなり厳しいことも言ってきた。

 栗山監督や首脳陣と、斎藤の考え方がいかに違うか、実はこんなこともあった。斎藤がインテリルーキーとの投げ合いに敗れた4月24日のことだ。斎藤は今後の課題として、「配球をたて直す」とコメントした。
 その斎藤談話を記者団から聞かされた栗山監督は、「(田中よりも)もっと打たれたんでしょ? もちろん、(斎藤のことが)気になるさ。配球をたて直すというよりも、ファームだって競争してるわけだから、そこで結果を出さないと…。みんな、競争しているわけだから」と、眉間にしわを寄せ、一気にまくし立てた。
 栗山監督は斎藤にリリーフ登板させた目的として、「今は短いイニングで、ガムシャラに腕を振る作業が必要」と語っていた。救援投手として結果を積み上げることも大切だが、首脳陣との考え方の違いを埋め、ガムシャラさを具現できなければ、本当に“ヤバイ”のではないだろうか。

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