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交流戦最下位で尾花監督の溜息が止まらない!

 「こんなはずじゃなかった」−−。尾花高夫監督(52)の溜息が聞こえてきそうである。

 横浜ベイスターズが6連敗で交流戦最下位に転落したのは、9日(ソフトバンク戦)。“メジャー帰り”の大家友和(34)を先発マウンドに送り、必勝体制で臨んだが、結果は延長10回サヨナラ負け。ソフトバンクの途中加入助っ人、ロベルト・ペタジーニ(39)に一発を浴びたのだ。
 試合後、15三振と振るわなかった打線について、島田誠ヘッドコーチ(55)がこうボヤく。
 「2-3からボール球を振らされている。もっと見極めないと…」
 先発・大家も初回に四死球を出すなど、本調子ではなかった。普通のチームなら、「こんな日もある。また明日から頑張ろう」で済むのだが、今の横浜にはそんな余裕はない。

 セ・リーグ順位表では5位だが、「東京ヤクルトは小川代行になり、息を吹き返しつつある」(在阪球団スコアラー)。5位・横浜と最下位・ヤクルトのゲーム差は「2」(同時点)。新外国人加入などプラス材料のあるヤクルトが最下位を脱出するのはそう遠くないだろう。
 「尾花監督? 開幕直後からそうだけど、ご機嫌斜めの毎日です」(チーム関係者)
 交流戦前、尾花監督は「ヤケ酒」ならぬ「ヤケ投げ」でストレスを発散していた。試合前の打撃練習で自ら投手役を買って出て、相当数のボールを投げていた。試合展開が思うようにいかず、『打撃投手役』で気を紛らわせていたのだろう。最近では“無口”になったという。
 「ミーティングでホワイトボードを見つめながら、何も言わなくなったり…。まあ、いろいろと考えているんでしょうね」(前出・同)
 尾花監督はプロ野球解説者に「2年後、3年後も考えて」と育成ビジョンも語っているが、結果はまだ出ていない。だが、この「溜息」は選手に動揺も与えたようである。
 就任当初、こんなことがあった。尾花監督は横浜投手陣を前に「ソフトバンクのチーム防御率が悪くなったのは、どうしてか分かるか?」と質問した。同監督は臆することなく、「オレがいなくなったからだ!」と言い切った。単なる自信家の発言ではなかった。「オレの指導に従ってくれ。必ず結果は出る」と、横浜投手陣に暗示をかけるため、そう言ったのである。

 「下園、石川といった20代の野手が、スタメンが務まるところまで成長してきました。あとは投手陣がしっかりしてくれば、万年Bクラスから脱出できると思う」(プロ野球解説者の1人)
 思い返せば、開幕投手に内定していた三浦大輔が二軍スタートとなり、チーム事情で山口俊をストッパーに再転向させるなど、投手陣は試行錯誤の連続だった。
 「フロントも改革が必要でしょうね。FAで獲得した橋本将は昨季途中、トレードで獲得できたんです。でも、大矢監督(当時)が休養となり、その話は自然消滅してしまいました。FAで無駄金を払わされ、その橋本も骨折で9日になって、やっと一軍に帰って来たありさまです。先発投手がしっかりすれば、正捕手不在の弱点も解消されるはず」(前出・同)
 橋本は正捕手として期待されていた。同じく千葉ロッテから獲得した清水直行も先発ローテーションの中核を託すつもりでいた。蛇足になるが、千葉ロッテからきたこの2人はチョーの付く『犬猿の仲』である。ロッテ時代の首脳陣が2人を遠ざけていたことを、横浜フロントは知っていたのだろうか。ロッテに近い関係者は「清水、橋本の両方を同時獲得したことでチームの雰囲気が悪くなったのではないか?」と、今も心配していたが…。
 いずれにせよ、投手陣の再建を託し、招聘されたのが尾花監督である。球団フロントからは尾花批判はまだ出ていないが、溜息が尽きない理由は1つや2つではなさそうだ。

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