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全日本プロレス 武藤敬司がグレート・ムタとの異次元対決画策

 「最強の挑戦者」中邑真輔を退け、防衛に成功したIWGPヘビー級王者の全日本プロレス、武藤敬司が14日、都内の同事務所で会見。次期挑戦者擁立が困難となった新日本プロレスに、次なる刺客の早期決定を要求した。そればかりか、挑戦者が現れない場合、武藤VSグレート・ムタの異次元対決も辞さない構えを見せ、揺さぶりをかけた。

 外敵王者が爆弾投下だ。
 13日の新日プロ東京・両国国技館大会で中邑を返り討ちにし、V4に成功。ベルトをリングに残したまま立ち去り、挑戦者を募ったが現れることはなかった。
 この日行われた新日プロの会見でも、状況は変わらない。菅林直樹社長は「次のタイトル戦はドームかなと考えております」と来年の1・4東京ドーム大会で奪還の意向を示したものの、挑戦者については「誰を次の挑戦者に送り込むべきかということも、まだ考えられない状態です。IWGPに関しては、認めたくないんですけども、正直白旗をあげているような状況です」と嘆いた。
 まさに非常事態に陥った新日プロだが、一方の王者・武藤にしてみればそんな事はお構いなし。
 「マジで早く組んでくれないと、こっち(全日本)だってスケジュール組んでいかないといけない部分があるんだ。新日本から早くチャレンジャーと場所を用意してTPOをそろえてほしいね。もう、ここ2、3日中だよ」とピシャリ。さらに「ウチは(1月)2日、3日(の興行)は恒例ですから。4日も興行を入れちまおうかな。絶対来られないような北海道あたりで。ドームのビジョンで試合を流すとか」と追い討ちをかけた。
 武藤の野望はこれだけにとどまらない。「日本の異常気象のせいか、(武藤とムタが)両方一緒に出ちゃってる。もしかしたら、次のチャレンジャーとして、真っ先に手を挙げてるのはムタかもしれない。なんだったら1人でやってみようかな」。
 なんと武藤と、その悪の化身でもあるムタを同時に対峙させるというのだ。「バーチャルなんか使わないで1人でやる。これからなんか企画しようかな」と真剣な表情で画策している。
 もちろんこれが実現すれば、IWGPタイトルマッチ史上初はもちろんのこと、プロレス界でも例をみない出来事だ。
 これまで史上初の6冠王者、武藤&ムタによる3冠、IWGPの変則2冠制覇と幾多の伝説を残してきた。果たして異次元マッチは実現するのだろうか。

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