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日本にもあった魔の海域 ドラゴントライアングル

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画像はイメージです。

 先日、千葉県房総半島野島沖で起きた海上自衛隊のイージス艦と漁船の衝突事故をきっかけにオカルト業界ではにわかに「ドラゴントライアングル」への注目が再燃している。有名な魔の海域、「バミューダトライアングル」の日本版なのだが、今回は「ドラゴントライアングル」をクローズアップしてみた。
 われわれNMR取材チームはまず、神奈川県で釣り船屋を営むある漁師に話を聞いた。
 「船同士の接触事故は時々起きるんだよ。でも漁師同士はめったにない。船の上じゃ緊張しているし、バッティングするとしても顔の知っているヤツ同士だからね。あるとしたらヨットとか一般人の乗っている船とかな」
 最近のボートは高性能な上に、運転に慣れていない船長が海上の状況も考えずにびっくりするくらいのスピードで運転し事故につながるケースは多いという。
 「ただね、昔貨物船に乗っていたヤツに聞いたことがあるんだけど、時々、考えられないような見落としをすることがあるらしいんだ。気がつくとすぐそこに船がいたというような」
 一般的に大型船舶の場合、性能にもよるが、90度の角度に船体を持っていく場合、最初に舵を切ってから5分以上の時間を必要としその間に1km近く進むことがあるという。われわれが普段当たり前としている車の運転などの安全確認とは随分と認識が違う。
 「イージス艦の乗組員がずっと赤いランプが見えていたって話があったけれど、似たようなことは結構多くの人が経験しているんじゃないかな。緑のものが赤く見えたり、普段見えるものが見えなかったりすることもある。海の上では時々考えられないことが起きるんだ。もちろん夜は特に視界が悪いしね」
 漁師の話によると、貨物船などの大型船舶の場合、ずっと同じ景色を見ている影響や孤独などの心理的な作用も働き考えられないような見落としを誰もが一度は経験するらしい。

 さて、本題のドラゴントライアグルだ。海難事故に詳しい専門家に話を聞いた。
 「野島埼、小笠原諸島近海とグアム諸島の3つを結んで“ドラゴントライアングル”と呼ばれており、有名な“バミューダトライアングル”に並び不思議な事故が相次いでいる場所なんです」
 この専門家が話すドラゴントライアングルとはアメリカのオカルト研究家チャールズ・バーリッツの著書で最初に唱えられた。しかし、大規模な事故が少なかったこともあり日本人の間ではそのような呼称がついていることを知らない人の方が多いという。しかし、1969年から1980年までの間に救難信号を出す間もなく沈没した大型船が14隻もあり、危険な海域であることは疑う余地もないようだ。
 ちなみにバミューダトライアングルだが、フロリダ半島の先端と、大西洋にあるプエルトリコ、バミューダ諸島を結んだ約283平方キロメートルの三角形の海域を指す。
 昔から船や飛行機、もしくは、その乗務員のみが消えてしまうという伝説があり、この伝説をもとに多くのフィクション小説、映画なども製作され、オカルト系のネタとして定番中の定番となっている。なぜバミューダトライアングルで事故が多発するかについては、これまでブラックホール説、宇宙人説、メタンハイドレート説などが提唱されている。
 ところで、その専門家はドラゴントライアングルについてこう続ける。
 「バーリッツがドラゴントライアングル内で発生したとされる原因不明の海難事故は、多くのケースで、発生年月日や発生場所が実際とは間違っており、日本近海で発生した海難事故をドラゴントライアングル内で発生したことにする傾向も見受けられます。バーリッツが唱えていた、日本海軍艦艇の失踪事件も実際には存在しないようです。ただ、この海域はしばしば台風や温帯低気圧による暴風雨が起こり、そのため強い波が起こって、船が遭難することが珍しくないのは確かです」
 ドラゴントライアングルの存在には反論もしっかり存在しているわけだが、それにしても、日本にも”魔の三角海域”があったとは驚きだ。

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