公演後に笑顔で報道陣の前に姿を現した島崎。「本番はばっちりでした。十代の頃、あそこ(劇場)からすべてが始まって、そこから一人ずつファンの方が増えていって…。今日初めてのお披露目公演に来てくれた方が久しぶりに来てくれているのを見た時にすごく泣きそうになりました。もうあそこに立てなくなると思うととても不思議な感じです」としみじみ。
AKB48の活動では自身のデビュー公演が強く記憶に残っているといい、「今まで普通の学生だった自分がステージに立って人前で何かをするという…。当時は頭が真っ白になりました。踊りも苦手だったし、ステージの上ではいつも棒立ち。それを振り返るとすごく懐かしい」とにっこり。
「アイドルにならなかった自分を想像したら、本当にフリーターだったんじゃないかって。それくらい何の取り柄もなかったんです。AKB48で人生が変わりました。本当によかった」と述べると、残された後輩たちへも「わたしが成長したようにみんなも劇場で成長してくれたら嬉しい」とエールを送った。
卒業後の活動については「こういうことをしたいと言ってそれができるお仕事ではないので、誘ってもらった仕事に対して事務所の人と相談しながら前向きに取り組んでいきたい」と発言。卒業後は恋愛解禁となるが、「(そう言われて)卒業を実感できました。ありがとうございます」とニヤニヤ。「でもクリスマスも過ぎてしまったし、かっこいい人がまわりにいないんです。わたし、かっこいい人がいいので」と本音もちらり。「面食いなんですか?」と問われると「そうなんです」と話して会場をわかせていた。
(取材・文:名鹿祥史)