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鳩山首相“田園調布セレブ援護隊”結成か

 鳩山由紀夫首相(62)は18日、幸夫人(66)と一緒に私邸のある東京・田園調布の公園で開催されたイベント「第2回田園調布グリーンフェスタ」に参加した。過去最大規模に膨らんだ来年度予算の概算要求総額の削り込みを急ぐ中、随分とのんびりしているようにもとれる。しかし、そのウラには財界人らを味方につける“田園調布セレブ援護隊”結成の狙いが透けて見える。

 時の首相がこの手のイベントに参加するのは九分九厘、庶民派をアピールするパフォーマンスとみていい。しかし、今回の鳩山首相には、別の明確な目的があったのではないかと指摘するのは永田町関係者。
 「素直に考えればご近所付き合いのコミュニケーション。首相就任後は各種マスコミが朝夜かまわず田園調布の私邸周辺をうろうろするようになったから、迷惑に感じていた住民も少なくなかった。ここはひと言お詫びしてしかるべき、との見方もできる。しかし、首相は28日には官邸そばの公邸に引っ越すことが決まっており、この先はそれほど騒ぎにならないはず。つまり、引っ越し前に、有力な政財界人が多く住む田園調布でご近所付き合いを深めたかったのではないか」

 午前10時半すぎ、夫婦連れだって田園調布せせらぎ公園を訪れた首相は、今回でまだ2回目のイベント「田園調布グリーンフェスタ」を約1時間かけて満喫した。ファッションがまたふるっていた。白をベースに黒と薄紫色のストライプをあしらったシャツは、襟ぐりと袖だけ白でアクセントをつけた“セレブ”ふう。スペイン帰りの商社マンのようだった。
 首相は「みなさんと接触する機会は政治家にとって一番の楽しみ」と語り、子どもたちと写真撮影したり、花の苗を購入したりした。
 同イベントは地元の自治会連合会主催で、地域の連帯促進や活性化が目的。首相はあいさつで「田園調布に住み、何か町のためにもと思いながら、ご迷惑ばかりかける日々」と恐縮しながらも、「皆さんとの触れ合いでもっと自慢できる田園調布をつくっていこうじゃありませんか」と呼び掛けた。
 その後は公園を約1時間かけて歩き回り、園芸セミナーやこまなどの遊び方を教えるコーナーに立ち寄って、気軽に握手にも応じた。
 頭の中は総額95兆380億円に膨らんだ来年度予算の一般会計の概算要求を削減することでいっぱいだったに違いないが、そんな心中を見せないのがセレブの証。地元の輪に飛び込んだ首相の印象が悪いはずがない。田園調布の住民には、大手企業のトップクラスをはじめとする有力財界人が多く、連帯感を醸成するうえでもいい顔見せとなった。どこまで“援護”があるかはわからないものの、田園調布の住民の好感度アップは間違いなしだろう。

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