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新日本G1 中邑独走の裏に“アレ”封印

 新日本プロレス「G1クライマックス2009」(16日の東京・両国国技館で決勝)で初優勝を狙う中邑真輔が9日、公式戦3日目の大阪府立体育会館大会を終え、Bブロック単独トップに躍り出た。無傷の開幕3連勝で早くも決勝トーナメント進出も見えてきたが、いったい好調の要因は何か。ここにきて主役に躍り出た中邑が、“G1必勝の掟”を明かした。

 夏男に一番縁のない中邑が今夏はグイグイきている。開幕戦からいきなりディフェンディング王者の後藤洋央紀を撃破。昨年は予選リーグで勝ち点8を挙げながらも、後藤との直接対決で敗れて決勝進出を逃したが、初戦でその屈辱を晴して勢いに乗っている。
 2日目のプロレスリング・ノア杉浦貴戦では新必殺のヒザ蹴り「ボマイェ(スワヒリ語で殺す)」がうなりをあげて連勝。この日も同じくボマイェで天山広吉を難なく10分弱で葬り「(弱すぎて)調子が狂うぜ。マジで殺せば良かった」と、もはや“蹴撃マシーン”と化した中邑を誰も止めることができない状況だ。
 G1といえば、05年に予選リーグの静岡大会で空中殺法を放って自爆して担架で運ばれる不運を皮切りに、07年にも準決勝の永田裕志戦で左肩を負傷、昨年もリーグ戦で敗れた同期の後藤に優勝を持っていかれるなど、近年とことん夏にはツイていない。

 むしろ史上最年少でIWGP戴冠したのが12月、カート・アングルとのIWGP王座統一戦を制したのが2月など、たいてい大仕事をやってのけるのは冬。そんな“冬男”が今年はふたを開けば開幕3連勝で、この日も夏男として蝶野と並び称される天山も下して“夏男食い”。単独首位をひた走る快走劇なのだ。
 いったい例年と何が違うのか。中邑いわく答えは単純明快「まだ今年はアレを解禁してない」から。「アレ」とは熱い夏に欲するアイスのことで「アイスキャンディーを食ってると良いことがないことに気づいた。なんで大阪でも551のアイスをガマンした」と真顔で言うが、どうやら真剣な話のようだ。
 常に自宅の冷蔵庫に数十本のアイスを備蓄するほどの“アイス依存症”だが、中邑にとって夏のアイスには負のジンクスばかり。一昨年はG1前にパワーアップを掲げて10キロ弱の体重増をしたが、結局アイスの暴飲暴食が祟ったこともあって、準決勝で肩にアクシデントを起こしたほか、昨年も勝負どころで後藤に敗れたり、すべてアイスのせいといっても過言ではない。
 「マジでアイスは良くない。2006年にメキシコ行ってたときもあずきバーばっか食って太ったし…」。つまり、中邑がもしアイスに手を出せば、このほどドラックで転落人生を歩むことになったのりピーと同じように、自らの身を滅ぼすことにもなりかねない。
 たかがアイス、されどアイス…。果たして中邑は今年こそアイスにむしばまれることなく、このままG1を独走できるのだろうか。

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