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「M8.0は必ず来る!」南米と日本の恐怖のピンポンラリー

 死者58人、行方不明者5人をだした御嶽山の噴火から早3年が経つ。この大噴火を予測的中させた琉球大名誉教授の木村政昭氏が日本列島を襲う巨大地震の予兆を指摘する。

 日本時間の9月8日にM8.1、20日にM7.1、23日にM6.1と、メキシコ国内と周辺海域を震源とした巨大地震が発生し、多くの死者が出した。
 太平洋には、南極海から太平洋にかけて伸びる東太平洋海膨と呼ばれる海嶺が走っている。ここでは地下からマントル対流が東西方向に割れて出て太平洋を引き裂いているが、この双方の連動性に注目すべきだという。

 木村政昭教授は次のように説明する。
 「割れたプレートの西側の広がりは太平洋プレート、東側をナスカプレートと呼んでいます。いずれも少しずつ移動して陸側のプレートの下に沈み込み地殻変動の原因となっていますが、1950年以降を見ると、ナスカプレートの東端で大きな地殻変動が発生した数年後には、例外なく太平洋プレートの西端や北端で巨大地震が発生しています」

 つまりは、南米と日本付近では、ピンポンラリーのように地震が交互に起きているということだ。
 「中南米で発生した大地震から1〜4年後に、日本付近で巨大地震が発生するリズムが繰り返されている。東日本大震災の1年前には、チリでM8.5の巨大地震が発生しています」(同)

 ほかにも、環太平洋での巨大地震には、不気味な法則性がある。
 1946年4月、アラスカからロシアのカムチャッカ半島にかけてのアリューシャン列島でM8.1が発生した同年11月にペルーでM7.3、'57年3月にアリューシャン地震M8.6が発生した同年7月にメキシコでM8.0といった具合だ。
 「そして、それぞれ南米で巨大地震が発生した後、'46年12月には昭和南海地震(M8.0)、'58年11月7日には択捉島沖地震(M8.1)が発生しているのです。今回のメキシコ地震の約2カ前、7月にも、アリューシャン列島でM7.8の地震が発生しています。つまり、順番で行けば、次は日本ということになるのです」(サイエンスライター)

 再び木村氏の話。
 「このところ、伊豆諸島の火山が活発で、その活発化は南から次第に北上してくるかのようです。私は以前から小笠原諸島付近での巨大地震を予想しているが、東京五輪と重ならないか心配でなりません」

 政府は9月26日、静岡県から九州沖にかけて延びる南海トラフでの巨大地震に備え、その一部で起こる“警戒宣言”を棚上げし、11月から新たに南海トラフ全域を対象とした警戒情報発信に切り替えると発表した。M8クラスの巨大地震はいずれ必ずやってくる…。

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