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「本当のマグロ漁船」の話(都市伝説)

 「臓器売るか、マグロ漁船乗るか」

 金融ブラックの債務者がこわい人に脅される際の常套文句である。
 素人がマグロ漁船に乗せられて逃げようにも逃げられない遠海で長期間にわたりマグロと格闘させられるなんて、体で借金を返すイメージとしてはこれ以上鮮やかなものもないだろう。だからこそ、“マグロ漁船”は、都市伝説の中でも定番アイテムになっている。その話の中身も「世界中から同じような奴隷が集まっていた」「中ではあんぱんを1000円で売っていた」などいろいろなパターンがあり面白い。

 ところがこれらに異を唱える人物がいる。
 実際にこの“マグロ漁船”業務に関わったという裏仕事師の佐久間氏(仮名、35歳)だ。「本当のマグロ漁船というのは、借金のかたに罰として働かされるのではなく、その金融ブラックに船員保険を掛けて、海から突き落として殺してしまうのです」
 なんと恐ろしいことか。確かに「そもそも漁師でもない奴を雇っても使い物になりますか?」と佐久間氏の言うほうが道理に適っている。

 「一時期までは、この保険は特に怪しまれるわけでもなくすぐに保険金が下りたのです。多重債務者に2000万円の保険を掛けて、地元の会社をうち1000万円の取り分で丸めこんだ。あとは機を見はからって、どんと船から海に突き飛ばす。そこで『おおい、大丈夫か!^^』などと言っておけば業務完了です。証拠も残りません」(同氏)むくつけき男の職場での「船上ホモ奴隷」(同氏)などの口止めの意味もあるのだという。実際に働かせずに、生命保険で借金を回収していたのがマグロ漁船伝説の真相だった、とは驚いた。

 「多重債務者をいい部屋に住まわせて『仕事探してやるからさ』などと言って安心させたうえで警戒を解いてからマグロ漁船に売り渡す。もちろん身柄は押さえたうえで。そういうことを請け負う〔囲い屋〕という商売があるんです。チンピラに預けても疲弊させられて逃げられてしまうのがオチですからね。私の仕事は、裏の世界で人物コーディネイトをしているのですが、なじみの囲い屋に何人か多重債務者を売り渡したことがあるんです。売った立場上、私もよく彼らを見張りにいったし友達にもなりました。船上から突き落とされた奴には、はにかんだような笑顔が憎めない奴もいたな…」(同氏) 
 現在では、容易に船員保険は下りないらしい。それについて佐久間氏は、「ある時マグロ漁船側から情報が漏れて、保険会社が調べるようになったんですよ」と話した。いくつか疑問点もあるが、信憑性のある話である。 ライター 澤田瑛和

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