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DeNA・東、今年こそ完全復活を! 球速アップの左腕がめざす開幕ローテーションの座

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東克樹

 左肘内側靭帯損傷のため2020年2月20日にトミー・ジョン手術を受け、厳しいリハビリを経て翌年、3試合登板を果たした東克樹。昨年は開幕投手に抜てきされるなど、完全復活に大きな期待がかかっていたが、1勝6敗と不本意なシーズンとなってしまった。

 今シーズンは横浜スタジアムで行われた3月5日のライオンズ戦で先発登板すると、初回からキレッキレのストレートを中心に打者を翻弄。4回を投げ失点は1ながら自責は0で、被安打2、奪三振4、わずか49球で役目を果たし、三浦大輔監督も「ストレートの力も昨年と比べても良くなっている」と高評価を与えていた。

 1週間後の3月12日にも同じ横浜でドラゴンズ相手に先発。しかし今回はそのストレートにキレがなく、コントロールもアバウトと明らかによくなく、初回から5失点と乱調。2回にも満塁のピンチを迎え、3回には大島洋平に技ありタイムリーを浴びるなど流れも悪く、5回97球、被安打9、与四球4、自責点6と散々な内容になってしまった。本人も「立ち上がり制球が定まらないなか、甘く入った力のないストレートを弾かれてしまったことが反省点です。3回以降修正できたものの課題が明確に見えた投球内容でした。リズムを作ることができず、野手の方には申し訳ないです」とうなだれた。

 2試合では全く正反対の内容となってしまったが、初戦で見せたピッチングは2018年に新人王を獲得したときと同様のスタイルで、走るストレートを中心にチェンジアップ、スライダーと効果的に配球されていた。昨年は「キレで勝負」と公言しており球速も出ていなかったが、今シーズンは140キロ後半もマークと明らかに力強さが戻ってきたことは好材料。東がローテーションの一角に食い込んでくれれば、他球団もうらやむ今永昇太、石田健大、濱口遥大らとの左腕カルテットローテーション形成が可能となるだけに、今年こそ完全復活が望まれる。
 
取材・文・写真  /  萩原孝弘

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