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親友である同僚を殺して切り刻む! 動機は男がらみ、大宮看護師バラバラ事件【背筋も凍る!女の事件簿】

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 以前、本連載では2002年に発覚した「黒い看護婦事件」について紹介した。
 ひとりの看護師が友人の看護師をマインドコントロールし親族を殺害、多額の保険金を奪った事件は当時、大きな話題になった。

 実は「黒い看護婦事件」からさかのぼること1年。看護師による凄惨な殺人事件が発生していたことを知る人は今や少なくなっているようだ。

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 2001年4月、埼玉県大宮市(現さいたま市)の某病院に勤めている当時23歳の看護師の行方が分からなくなった。
 行方不明になった看護師Nさんは、看護師国家試験に合格したばかりの新人であった。警察は、Nさんが失踪する直前、同僚の看護師・Kの自宅にいたことを突き止めた。

 NさんとKは看護学校時代からの親友同士で、社会人になっても2人で出かけるほど仲の良い関係だった。
 警察はNさんの失踪の理由をKが知っているのではとにらみ、捜査を開始。やはり、NさんはKの自宅に寄ってから足取りがつかめておらず、Kの自宅を家宅捜索した。

 すると、わずかではあるがKの風呂場からNさんの血痕や、皮膚の破片が発見されたのである。警察はKを殺人罪および死体遺棄の容疑で逮捕した。

 KがNさんを殺害した動機は以下のようなものだった。
 Kには中学生時代から交際している男性がいたが、社会人になり親友であるNさんに寝取られてしまった。ショックを受けたKはNさんの存在を消してしまおうと、殺害を決意。

 ストッキングで首を締め、風呂場でNさんの遺体をバラバラにし、ゴミの日に2回に分けて遺体を捨てたのである。

 看護師の資格を持つKにとって、遺体をバラバラにすること、および風呂場を汚さずに処理することはあまりに容易であり、誰にもバレることなく完璧に遺体を処理できたのだ。

 捕まったKは懲役16年の判決を受けた。本事件は医学が進んだことで、医者や看護師といった人体の構造を知るものであれば、ほぼ完ぺきに遺体を隠すことができることを実証できた事件だ。21世紀ならではの猟奇事件として記録されている。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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