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「体罰問題激化」に頭を抱えるTBSの“ジレンマ”

 大阪の桜宮高校に端を発した体罰問題は、今や柔道女子日本代表監督の辞任騒動にまで波及。ところが、この体罰問題がテレビ業界に思わぬ波紋を広げている。

 制作会社社員がこう話す。
 「'80年代にTBS系で放送した学園ドラマ『スクール☆ウォーズ』が、上層部から問題視されているのです。同局は視聴率競争に惨敗。社内が保守的になっており、社会非難を浴びることを極端に恐れている。そのため、今後体罰問題が拡大した場合はDVDの廃盤や、問題場面のカットを検討しないとまずい、との意見が挙がっているのです」

 ご存じの通り、1984年から放送された同番組は、山下真司演じる高校のラグビー部顧問が、体罰ありの教育指導で不良学生を更生させていく伝説のドラマ。作中では「今からお前たちを殴る!」と、横一列に並ばせた部員を殴っていくシーンや、小沢仁志演じる少年院帰りの番長と決闘する場面などが満載で、これが問題視されているのだ。

 もっとも、同ドラマのコンセプトは、校内暴力全盛時代にそれをなくすために熱血教師が立ち上がるというもの。確かに体罰シーンはふんだんだが、それだけに根強いファンも多いのだ。
 「実は、体罰問題を糾弾した橋下徹市長もこの番組を見てラグビーを始めたクチ。当時は、熱血教師が体罰を振るうことが珍しくない時代で、同DVDも40代を中心にいまだに人気なのです。そのため、社内では上層部の意見はヤリすぎとの声もあるのです」(芸能記者)

 現段階で同番組を制作した大映テレビは「そうした話はTBSから頂いておりません」と語るが、これが杞憂に終わればいいのだが。

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