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捜査線上に浮かんだ2つのルート セガサミー会長宅「銃撃事件」の犯人(2)

 そんな中、今回の銃撃事件は、来るべき“カジノ解禁”に向けた暗闘が表面化したものではないか、という指摘もあるようだ。
 「今のところ、日本にどういった形でカジノが作られるかは決まっていませんが、セガサミーは以前からカジノへの参入を公言しています。仮に日本で解禁された場合、資本力やノウハウ、準備期間から言ってもセガサミーがトップランナーになることは間違いない。それだけに、今からなんとかカジノ利権に食い込みたいと考える勢力が、セガサミーに対してアクションを起こしたとしても不思議ではありません。海外の組織も虎視眈々と狙っているでしょうから」(社会部デスク)

 セガサミーのカジノ進出に関しては、こんな怪情報も流れている。
 「里見会長は昨年、韓国の仁川空港に隣接する場所に総工費約1400億円をかけてカジノを中核とした複合施設を竣工しています。ちょうどこのカジノ計画が本格的に決まった頃、里見会長が週に3〜4回のペースで通って特別席で羽振り良く飲んでいた店が、赤坂の韓国クラブN。ところが、昨年5月、短期間滞在資格がない韓国人女性を不法就労させたとしてこの店が警視庁に摘発されているんです。クラブのママは里見会長と親しいうえ、韓国カジノ利権に絡んでいるともいわれていた。それだけに、この一件も里見会長に食い込もうとする何者かによって“刺された”んじゃないかともっぱらです」(経済ジャーナリスト)

 その一方で、セガサミーのカジノ進出に向けた動きは活発化しており、政界とのパイプ作りも着実に進んでいるという。同社と取引のある中堅ゲームメーカー幹部が話す。
 「もともと、セガサミーと安倍政権はかなり近い関係にあるんです。中でも、里見会長と安倍政権の外交・安全保障政策を担当する谷内正太郎NSC局長は家族ぐるみの付き合い。いわゆる“タニマチ”のような間柄なんです」(一般紙政治部デスク)

 このパイプは近年ますます太くなっており、昨年9月には里見会長の娘と元経済産業省職員の鈴木隼人氏が結婚式を挙げているのだが、式には安倍総理を筆頭に驚くほど多くの国会議員が参列。あまりの議員の多さに「ここでテロが起きたら安倍内閣は全滅だ」といったブラックジョークが囁かれたほどだ。
 しかも、この娘婿の鈴木氏は昨年末の衆議院解散選挙で自民から出馬して当選しているのだが、議員としてはなんの実績もないにもかかわらず、比例名簿の順位は当選圏である25位という好待遇だった。
 「カジノ推進派の安倍総理の肝煎り。それもこれも莫大な財力をバックにした里見会長の根回しが功を奏したとも囁かれています」(政界関係者)

 これだけのバックをもつ里見会長だけに、警視庁としては是が非でも犯人を逮捕しなければメンツが立たないところ。
 「今のところ情報が少なく、犯人像がサッパリ浮かんでこない。このままでは迷宮入りしかねません」(前出・捜査関係者)

 カジノ利権の闇は想像以上に根深い。

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