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健康不安再熱・安倍首相の後釜に色気プンプン麻生財務相(2)

 ただし、こうした行いがまかり通るのは、政権奪還を果たした安倍総理が、何より麻生氏を信頼しきっているから。原因は総選挙時から二人三脚の戦いを繰り広げてきたからに見えるが、そこには意外や、長きに渡る“蜜月関係”が横たわっているのである。
 前出の政治アナリストがこう語る。
 「実は、麻生と安倍の蜜月関係がスタートしたのは'06年の総裁選時。共に出馬し小泉総理の後継を争ったことからなのです。派閥の異なる2人はそれまでほとんど口を利いたことがなかったが、その際、経済政策通でアキバオタクに絶大な人気のある麻生の意外な一面に、安倍が舌を巻いたという。そのため、安倍は総理・総裁に選ばれると、麻生を外務相に登用。さらにその後、改造内閣でも幹事長に大抜擢したほどなのです」

 加えて、この両者の関係がさらに深まったのには、別の理由も存在するという。
 それが、安倍総理を驚嘆させた経済手腕なのだ。麻生内閣が誕生した'08年に、世界経済を揺るがす「リーマンショック」が起きたことをご記憶の方も多いと思うが、その際に麻生氏は抜群の経済手腕を発揮しているのである。
 「実はこの時、誰よりも早く打開策を発信したのが麻生なのです。麻生は同年米国で行われた緊急サミットに乗り込むと、ブッシュ米大統領らに緊急財政出動論(=国債発行で公共投資する景気刺激策)を展開し、米中仏を従わせた。さらにG7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)に、時の中川昭一財務・金融担当相を送り込み、破綻寸前の新興国に国際通貨基金から10兆円の融資を引き出させ、世界経済を救ったのです。この偉業を称え、海外のエコノミストの中には、いまだに『世界経済が回っているのは、麻生のお陰』『麻生の国家経済経営論はピカイチ』と口にする者もいるほどなのです」(前出・財務省関係者)

 要は、世界経済救済のために米国を中心に行われた財政出動は、麻生氏がその発起人だったという話だが、これが契機となってさらに安倍総理は同氏に心酔。「完全に麻生教の信者になった」(前出・ベテラン政治部記者)と言われているのだ。
 「そのため、総理になると安倍は麻生を財務相に抜擢。デフレ脱却の総監督に仕立て上げた。『アベノミクス』と言えば聞こえはいいが、安倍は連日官邸詣でする麻生にコトあるごとに相談を持ち掛けており、記者の中には『どちらが総理かわからない』『結局、アソウミクスじゃないのか』と陰口を叩く者も少なくないのです」(前出・政治部デスク)

 もっとも、安倍総理が全幅の信頼を寄せ、デフレ脱却にやる気を見せる麻生氏の関心事は、他にあるとも言われている。冒頭で記した替え歌が浸透するほど麻生氏の求心力が増幅しているのは事実だが、そのためか党内にはこんな声も飛び出しているのだ。
 「快進撃を見せる麻生は反面、安倍の後継に色気を見せ始めているのです。総裁選前から全力投球してきた安倍は、持病の潰瘍性大腸炎を抑える薬が内臓に負担をかけ始めたともっぱら。体調不良で参院選まで持つかが不安視されているのです。これが原因で、ベテラン議員らからは『いずれ麻生に総理の座を禅譲するのでは』との声も上がっている。麻生も『その可能性は低くない』と見ているようなのです」(官邸事情通)

 仮に安倍総理が再び病に倒れた場合、自民党が取る方策は再度総裁選を行うか、副総理の麻生氏を総理にスライドさせるかの二者択一。だが、党内では「仮に総裁選となっても、麻生政権の誕生は揺るがない」(自民党ベテラン議員)との見方が強まっている。
 もしもこれが具体化すれば、再登板も2人目。それを許すほど、国民は甘くないと思うのだが…。

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