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日本ハム・斎藤佑樹 成績ダウンでも“客寄せパンダ料”で年俸アップ

 日本ハム・斎藤佑樹投手(24)が12月17日、契約更改交渉に臨み、500万円アップの3500万円でサインした。誰もが耳を疑うアップ更改だった。

 斎藤の成績は11年が19試合登板、107回を投げ、6勝6敗(勝率.500)、防御率2.69。今季は19試合登板、104回を投げ、5勝8敗(勝率.385)、防御率3.98で、すべての面で1年目の成績を下回り、どう見ても年俸が上がる材料はなかった。

 良くて現状維持とみられていたが、予想外のアップに球団側は「前半戦のチームのスタートダッシュに貢献したから」と説明した。

 今季、初の開幕投手に起用された斎藤は、開幕戦で完投勝利。プロ初の完封勝利もマークし、6月6日までに5勝を挙げた。確かに序盤戦の活躍は評価できるとしても、それ以降は全く勝てず、夏場には2カ月間の2軍暮らしを経験。ポストシーズンでは戦力にならず、日本シリーズでは敗戦処理に出て、メッタ打ちに遭う失態も演じた。

 交渉役の島田利正球団代表は「登板試合数やイニング数も去年とだいたい同じ」と、先発として前年並みの査定であったと話した。ただ、「もっと、もらっている選手なら上がらない」とし、あくまでも、年俸3000万円の選手としての評価であることを強調した。

 この斎藤への甘い査定の裏には、どうやら観客動員への貢献度が含まれているようだ。今季、斎藤が本拠の札幌ドームで先発したのは9回で、その際の観客動員数は26万634人で、1試合平均2万8959人。チームの1試合あたりの1試合平均動員数は2万5813人(全72試合)で、斎藤が登板した日は大きくアップしている。しかも、斎藤が先発した9回中7回は集客が難しい平日で、それを考慮すると、営業面での貢献度は高く、それが年俸に反映されてもふしぎではない。ただし、球団としては、他の選手への手前、“客寄せパンダ料”を表立って言えないのだろう。

 誰もが首をかしげる斎藤のナゾの年俸アップには、そんな裏の事情も隠されているようだ。
(落合一郎)

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