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警告! 危険ドラッグと変わらない電子タバコの落とし穴

 カートリッジ式で液体であれば何でも加熱し、その蒸気を吸引するタイプの電子タバコ「VAPE」。器具に自分の好みのリキッド入れて煙の味を楽しめ、さらに基本はニコチンが含まれていないため、禁煙具としても急速に人気を集めているが、ここへ来て有害性が問題視されている。

 WHOは8月26日、電子タバコに関し、発がん性のある物質が含まれていることが多く『未成年者や胎児の健康に深刻な影響を及ぼす恐れがある』と指摘。非喫煙者や若年者に狙いを定めた広告や、公共の屋内での使用禁止などを求める内容の報告書を公表した。
 「米研究機関などの調査では、器具から出てくる蒸気に発がん性のあるアセトアルデヒドが検出されている。これは、加熱するためのニクロム線と液体が化学反応を起こして発生するようです。最悪なのはリキッドで、日本ではニコチンの販売は薬事法で禁止されているため、ニコチンリキッドは個人輸入で海外から取り寄せることになるのですが、中国産をネットで購入した場合、危険ドラッグが混ざっている場合があるというのです」(事情通)

 日本ではこのところ規制が厳しくなり、当局の立ち入り検査を受け閉店するヘッドショップが後を絶たないが、その代わりにネット通販で危険ドラッグを売っているのだ。
 薬物捜査が長い警察関係者が言う。
 「危険ドラッグの90%以上は中国で密造されています。連中のノウハウは非常に高度ですし、カネになることなら何でもやる。日本の事情を見て、厚労省が野放しにしている電子タバコに目をつけたのでしょう」
 そのため、リキッドで安心できるのは、多少値がはることになるが米国産なのだという。

 今年10月には、タバコを国際的に規制する条約の締約国会議がモスクワで開かれ、電子タバコの規制に関しても議論されるとのこと。禁煙を目指す利用者は、またもや肩身の狭い立場となりそうだ。

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