立花演じる女子高生・雅実夏は、文化祭当日、遅刻ギリギリで駅に向かうが、定期が見当たらない。駅員とのやり取りを続けていくうちに、小さくも不思議な出来事が次々と巻き起こっていくというストーリーだ。
立花は「今回は『キセキのバトン』というタイトルですが、何気なく流れている時間が実は奇跡だったり、私もこの映画に出演することで凄く大切なことに気付けました」と作品の魅力を語った。
監督の川岸陵は「この撮影では朝から日暮れまで延々と皆さんを走らせてしまって申し訳ありませんでした。ですが、かわいさだけじゃない、溢れるような力強さと根性に感動しました」と、普段からステージで鍛えているメンバーの体力を称賛した。
なお、今作がアリスフィルムコレクションのシリーズの記念すべき第10弾となる。これまで外部から監督を招聘し、仮面女子の主要メンバーが出演するという形態で30分前後のショートフィルムを制作。そして完成披露試写を催した上で、映画祭などに出品しつつDVDで販売するという流れを構築してきた。メンバーたちはかなり演技慣れしてきている。アイドルグループがここまで映画に力を入れるケースは稀で、今後、アリスフィルムコレクションがどういう方向に進んでいくのか、このメンバーの中から映画女優として大成する者が出てくるのか楽しみだ。