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国立・骨董店主殺害事件 陶芸家と17歳年下美人妻のドラマ「相棒」的犯行動機(1)

 5月3日、東京・国立市の骨董品店主が白昼に刺殺され店内から美術品が奪われた事件で、14日になり、被害者といわば同業の陶芸家夫婦が逮捕された。
 陶芸家の夫は「金を借りようと(店主と)相談したが、交渉がうまくいかずに刺す結果となった」と殺害を認めている。その動機の中には、最近のシニア層を中心とする“骨董ブーム”に蠢く“贋作”の製造・販売という、古美術界の裏の部分も見え隠れする−−。

 事件現場となった骨董品店『孤董館』は、JR中央線国立駅から150メートルほど離れた静かな通りに面している。殺害されたのは同店経営者、八王子市長沼町に住む田代正美さん(73)。
 「田代さんは店内の奥にある事務所で胸と腰数カ所を刃物で刺され死亡していた。犯行時間は午後4時前後。店のショーケースからは壺や茶器、短刀などの美術品10数点が盗み出されており、白昼堂々行われた大胆な手口に近隣住民は震撼させられました」(社会部記者)

 一方、強盗殺人容疑で逮捕されたのは、群馬県利根郡みなかみ町の陶芸家・櫻井正男容疑者(66)と、妻のパート従業員、久美子容疑者(49)。容疑を認めた夫に対し久美子容疑者は、「私は殺していない。夫が壺や短刀、財布を取ってきた」と、殺害については否認する供述をしているという。
 「事件発生時前後、骨董品店の前に、女が助手席に乗った白っぽい軽自動車が停められ、男が壺を運び込んでいるところを複数の通行人が目撃していた。近所の住宅の防犯カメラ映像を調べたところ、その車が久美子容疑者名義のものであることを特定、Nシステムなどで走行を追跡し、関越自動車道水上インターで降りたことを確認。さらに2人が田代さんの10年来の友人で、20数回美術品や陶器を売りに来たこともわかった」(捜査関係者)

 司法解剖の結果、田代さんの死因は失血死。現場には抵抗した痕跡がなく、背後から突然襲われたことを物語っていたという。
 「凶器に使用された刃物は、14日に櫻井容疑者宅の自宅周辺の畑から発見されている。また同じ場所から、田代さんの血液が付いた衣類や財布が見つかった。事件前の3日午後3時半頃、田代さんの携帯電話に正男容疑者から着信があり、田代さんは外出先から4時頃には骨董品店に戻ったが、同行していた久美子容疑者が携帯電話を所有していたにもかかわらず、この着信は公衆電話からのものだった。また、正男容疑者が自宅を出るときにはすでに刃物を用意していたことからも、最初から借金を断られた際に田代さんを襲い、金品を強奪するつもりだったようだ」(同)

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