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健康猛アピール 安倍首相がひた隠す「本当の病状」(2)

 前出の自民党議員が言う。
 「しかも、総理の外食はこれだけではない。18日と20日にも帝国ホテルで会食し、21日夜には小野寺五典防衛相らと赤坂の『日本海庄屋』で。また、22日には公邸でテレビ朝日の早河洋社長、幻冬舎の見城徹社長らと食事をし、23日は築地の『河庄双園』で巨人の原監督らと。続く24日、25日、26日も外食しており、28日にはホテル『椿山荘東京』の日本料理店『錦水』で毎日新聞社長らと懇談したほどなのです」

 ここまでザッと見てくると、その大食漢ぶりは凄まじい限り。3月中の外食はなんと2月の倍にあたる17日にも及んでいるのだ。
 前出の政治部記者がこう話す。
 「ちなみに、総理は肉が好物で2月25日に朴槿恵氏が韓国の大統領に就任した日には、それを祝うように馴染みの韓国料理屋を訪れ、『安倍コース』と命名された特製ハラミやカルビ、牛タン、キムチなどの豪華料理をマッコリと共に平らげた。こうした情報が報道筋に簡単に流れることから、自身で健康PRのキャンペーンを行っていると評判になっているのです」

 ただ、こうした健康コンプレックスを吹き飛ばすPRが続くためか、党内外からは、安倍総理の“病状”を伝える声も永田町に伝播しているのである。
 「野党筋でも話題となったが、実は2月に潰瘍性胃腸炎の病状が思わしくなかったのは事実なのです。持病を抑える薬の飲み過ぎなのか顔がむくみ、委員会中にしきりに自前のボトルから水を飲んだり、何度もトイレに立つ姿が問題視された。総理になったストレスが、ボディーブローのように効き始めたのです。そのため、3月の異常な外食ぶりはこの揺り戻し。病を薬と勢いで払拭しようと安倍総理が仕掛けたPRと見られているのです」(自民党関係者)

 実際、こうした声は他からも上がっている。それを伝えるのは永田町関係者だ。
 「安倍総理はこれだけ外食しているが、実は会食時にワインやビールを1〜2杯しか飲まないのです。もともと大酒を飲むタチではなかったが、5年前のプッツン辞任以来、節制を続けているのです」

 要は、実情はいまだ健康不安を抱えている状態で、本人もそれを明らかに自覚しているようなのだ。前出の政治部デスクが言う。
 「つまり、総理の健康PRは、真価が問われる今後に向けた意気込みの表れ。TPP参加議論が加速し、夏には『自民敗北もあり』といわれる参院選が待ち構えている。さらに、1票の格差問題が白熱し、尖閣問題も予断を許さない状況となっている。安倍総理は不安と爆弾を人気と勢いで押さえ込もうと躍起なのです」

 2度目の病気辞任がないことを祈るばかりだ。

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