「安倍の外遊回数は歴代でも断トツ。例えば、鳩山由紀夫は在任9カ月で9回、菅直人は1年3カ月の任期で5回。野田佳彦も1年3カ月で、13回程度なのです。これに対し、安倍は在任10カ月で12回と抜きん出ており、外遊先も20カ国以上に及んでいる。『原発のトップセールスに奔走』との好意的な声もあるが、一方では『税金を使い過ぎ』との批判が上がりだしているのです」(政治部記者)
しかも、外遊時には安倍総理が、思いのほかのやりたい放題ぶりを発揮しているというから驚くばかり。
例えば、今回のトルコ訪問では政府専用機に『経団連』の米倉弘昌会長や『三菱重工』のトップなど40人近くを引き連れ、大名行列かと見紛うばかりの受注劇を展開したほど。また、5月にはサミット帰りに東欧を訪れ、原発セールスを展開したが、こうした行いが崇り、今では「総理の外遊は、1回2〜3億円かかる」(同)ともっぱらなのだ。
「6月の東欧セールス時には、『銀座久兵衛』の寿司職人などを大量同行させ、大間のマグロや寿司ネタ一式を大量空輸。鍋や釜も日本から運ばせ、現地で寿司をふるまった。このPR劇には、数億円の税金が費やされたともいわれているのです」(別の政治部デスク)
如何に原発セールスとはいえ、これでは血税の無駄遣いととられてもおかしくない。ただ、それだけに安倍総理の「多すぎる外遊」には、別の理由が存在するともいわれているのだ。
「それが、安倍が抱える多大なストレスなのです。五輪決定時に見得を切った汚染水問題は加速度的に深刻さを増している。加えて、アベノミクスの第三の矢が定まらない。そのため、多すぎる外遊はそのウサ晴らしと評判なのです」(前同)
意気揚々の安倍政権も、息切れ状態ということか。