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故内外タイムス新聞葬 田代まさし 本紙連載で完全復活へ

 芸能界へ再起をかける田代まさし氏(52)が1日、「内外タイムス新聞葬」に出席。アントニオ猪木氏による愛ある“闘魂注入”を受けた。田代氏は「小学生のときからのファン」という猪木氏との対面に感激しきり。心の師匠の喝ビンタに「本当に目が覚めた」と、復帰への活力を得た様子だった。勢いに乗った田代氏は本紙新連載「田代まさしの新メニュー始めました!」の開始を約束した。

 田代氏は午後6時に会場入り。超満員の客席をチラと見て息を飲んだ。「人数もすごいけど、今日のイベント(新聞葬)って割と重苦しい雰囲気じゃない? だから正直言って、裁判とか昔の嫌なことを思い出しちゃうんだよねえ」と浮かない顔だ。
 この日の田代氏は、かつてより少し太った印象はあるものの、着崩した喪服姿からはちょい悪オヤジのカッコ良さも漂う。もちろん、一時期報道された「ろれつが回らない」などということはみじんも感じさせず、話してみればすぐに、頭の回転が絶好調時のそれに戻っているのが分かった。
 しかし、見た目とは裏腹に、田代氏の心理状態は緊張の極限にある様子だ。無理もない。自ら「新聞葬」を行うほど追い詰められている本紙だが、芸能界における田代氏の立場も似たようなもの。この日のイベントで「再生」をはかりたい思いもまた本紙と同様。体を震わせるほど力むのも当然なのだ。
 そんな田代氏をひといきにほぐしてくれたのが、ほかならぬアントニオ猪木氏だった。
 控え室に入るや真っ先に猪木氏に歩み寄り、深々と一礼した田代氏。その肩をガッチリと抱いた猪木氏は「よろしくな」とひと言、力強く放った。
 「オレさあ、小学生のときからのファンなんだよ。芸能界に入ると聞かれるでしょ。『会いたい人は誰ですか?』って。オレ『猪木さんです』って即答したもん。で、本当に会えたときにオレの考えた新しい技『肺つぶし』って言うんだけど、それを教えて『試合で使ってください』って言ったのね。まあ、鼻で笑われたけどさあ」と、猪木氏との思い出をマシンガントークで語り始める田代氏。次第に芸能界に入ったばかりのころの前向きな気持ちを思い出しつつあるのか、その顔には生気が戻ってきていた。
 いざ、イベントが始まり、田代氏が壇上に立つと、待っていたのは猪木氏によるアドリブの嵐。必死についていく田代氏には、間違いなくバラエティー番組で鳴らしたころの勘が戻っていた。
 「二度と間違いを起こすなよ! いくぞ!」
 「はい!」
 師弟愛すら感じさせた“闘魂注入”を振り返って、田代氏は言う。
 「ずっと憧れてたビンタだけど、あんなに痛いものだとは思わなかった。鼻血が出るかと思ったよ。本当に目が覚めた。これでやっと(芸能界復帰へ)新しい一歩が踏み出せる気がする」
 晴れ晴れとした笑顔を見せた田代氏は、本紙に新連載開始を約束。「オレなりにアンテナに引っかかったものを、なんでもいいから書いてみたい」と意気込みを見せた。
 本紙とともに一度死に、猪木氏のビンタによって“覚醒”した田代氏。その力量は本紙芸能面での新連載「田代まさしの新メニュー始めました!」で見てほしい。

◎著書にテレビ…芸能活動本格化
 昨年6月26日の出所以来、段階的に芸能活動を再開させてきた田代氏だが、本人いわく「まだまだ再開なんてとんでもない。リハビリの段階」とのこと。しかし、ここへきて活動は本格化している。
 先月14日には自著「審判」(創出版)を刊行。出版記念イベントとして5日午後7時から「ブックファースト新宿店」でトークライブ&サイン会、14日午後2時から「有隣堂ヨドバシAKIBA店」で撮影&サイン会が行われる予定。
 また、復帰後初となるレギュラー番組も決定した。
 CS放送モンド21では新番組「田代まさしのいらっしゃいマーシー」を7月2日から放映。田代氏をホストに据えた隔週1回の対談番組で、第1回のゲストは誰もが知る元IT企業社長。田代氏と同じく「時代の寵児」として認知されながら、一転、地獄も味わったあの男だ。田代氏との対談で何が生まれるのか、まったく想像がつかないところが非常に楽しみな番組となっている。
 昨日の「内外タイムス新聞葬」終了後、田代氏は言った。
 「オレは、芸能界復帰とかって実はあんまり意識してないんだ。オレを求めてくれるところに出ていくだけだよ。そして一歩一歩進んでいくしかないじゃない」
 転落人生だけで終わらない…心の底でそう決意した田代氏の静かなる歩み出しに注目だ。

◎田代まさし氏弔辞全文
 内外タイムスさん、今日あなたとお別れしなくてはならないと聞いて、私自身、万感の思いがこみ上げています。
 私が貴紙と密接にかかわりを持つようになったのはおよそ9年前、不肖ながら私が盗撮事件を起こしてしまったときのことです。
 当時、一番鋭く、また一番手ひどく私の事件を報じてくれたのが内外タイムスさんだったのです。私は貴紙の報道を毎夜読んで猛省し、一方で募る悔しさに耐えたものです。
 ところが翌年、私が芸能活動を再開した折には、いの一番に連載の仕事を振ってくださいました。
 悪いことをしたときには鬼の顔で糾弾し、再起となれば一転、神のみこころで手を差し伸べる。ああ、これこそ「世間」の偽らざる姿なのだなあ、と思ったものでした。
 その内外タイムスさんが、庶民の代弁者だったはずの内外タイムスさんが、今回、60周年を機に長い長い歴史に幕を閉じる…。…信じられない思いでいっぱいです。
 未曾有の活字不況の中、内外タイムスさんもここ数年、経営陣の相次ぐ交代や紙面内容の劇的な変更など、迷走を続けていたとうかがっています。…地獄だったのでしょう。
 しかし! ここで負けてしまっていいのでしょうか。復活の道は本当にもうひとつもないのでしょうか。
 恥ずかしながら、同じようにここ数年、辛酸を舐めてきた私、田代まさしとしては残念で、無念でなりません。これからまた、内外タイムスさんとともに、小さくとも一歩ずつ復活の道を歩んでいくつもりでした…。
 ただ私ごときの存在では、時世の流れに逆らうことなどできようはずもありません。悲しいけれど、お別れを言うときがきたようです。
 ありがとう内外タイムス! さようなら内外タイムス!

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