「『インコの会』が結成されたのは昨年9月。ただ、ネット上の存在のみで、メンバーや活動内容もよく知られていなかった。しかし、今年に入り1月4日に都内で結成披露を兼ねた新年会を開催。活動が本格的になっているのです」(宗教ライター)
『ひかりの輪』は、同じオウム真理教の流れをくむ『アレフ』が秘密主義を取るのに対し、麻原信仰の否定を打ち出し、活動内容も公開しているとされていた。しかし、『インコの会』によれば、『アレフ』同様、麻原彰晃死刑囚に帰依する部分を残し、偽装勧誘で会員を増やしているという。対して、『ひかりの輪』関係者は「偽装勧誘はあり得ない。『インコの会』のことはよく分からないが、これから注意して見ていく必要がある」と語る。
「『インコの会』は、公安との関係や内部情報漏洩がバレて、除名同様の扱いを受けた会員が立ち上げた組織なんです。今まで上祐氏を中心に団結し、麻原脱却をアピールしていた『ひかりの輪』にとってはイメージダウンになるでしょう」(前出・宗教ライター)
さて、一連のオウム真理教裁判は、すでに審理が終了し、今後は麻原死刑囚をはじめとする13人の死刑囚に、いつ死刑が執行されるかが焦点となる。ある公安OBがこう語る。
「天皇陛下の生前譲位の関係もあり、平成は30年で最後というのが政府の方針。法務省や公安関係は、懸案事項は平成のうちに、と考えているはずなので、執行は迫ってると思われます」
いよいよ迫る“Xデー”に向け、何やらさまざまな動きが表沙汰になりそうだ。