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新井浩文の性的暴行事件が投じた「実名報道」「通名報道」の一石

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提供:週刊実話

 警視庁は2月1日、強制性交の疑いで俳優の新井浩文(本名:朴慶培=パク・キョンベ)容疑者を逮捕した。容疑は、昨年7月にマッサージ店から派遣された30代女性従業員を自宅で乱暴したというものだ。

 新井容疑者は容疑を一部認めており、所属の芸能事務所は「誠に遺憾」とコメントしているが、今後各方面に大きな影響を及ぼすことは必至だ。

 「明らかになっているだけで2本の映画に出演する予定でした。6月公開予定の映画『台風家族』(市井昌秀監督=主演:草彅剛)は、逮捕された夜、公開延期が公式サイトで発表されました。年内公開予定の『善悪の屑』(白石晃士監督)は、林遣都とダブル主演という重要な役どころです。関係者は『事実関係を確認中』としていますが、公開延期は避けられない状況で、両作とも最悪、お蔵入りの可能性もあります」(芸能記者)

 他にもネクソンのスマートフォン向けゲーム『FAITH』のCMにも出演中で、同社も同様に現時点での対応は明言しなかったが、降板は確実とみられる。人気者だけに、今後多額の損害賠償が課せられる可能性もある。

 しかし今回、何と言っても衝撃的だったのは、朴慶培と韓国籍名で報道されたことだ。今まで在日コリアを巡っては、特に犯罪報道をするに当たって通名(日本名)か本名かでマスコミも判断を迷ってきた。

 「自身が韓国籍であることを周囲に明らかにしていなかった場合、それを広く報じる権利が報道機関にあるかどうか。最近の警察発表は、通名と本名の双方が明らかにされています。よく指摘されるように、犯罪報道における通名と本名の扱いが、同じ事件でも報道機関によって異なることがあり、また同じ報道機関でも事件によってその対応を変えているのが実情です。そのどちらかを、あるいは双方を報じるかどうかは、各報道機関がそれぞれの事例に沿って、独自に判断しているのでしょう。先日起きた東京・新宿歌舞伎町におけるカラオケ射殺事件で、死亡者に関する報道では、NHKが『韓国籍元暴力団員』としたのに対し、朝日新聞は『元暴力団員』と報じています。今回NHKと読売・毎日新聞が実名と通名併記で報道したのに対し、朝日新聞は新井浩文とだけ報じています」(法曹関係者)

 実は新井容疑者が在日3世で、韓国籍であることはよく知られていた。

 「韓国の芸能ニュースを扱うサイト『WoWKorea(ワウコリア)』が、2005年に新井容疑者が、国籍を北朝鮮から韓国に変えたと報じていましたから、知る人ぞ知る事実だったのです。本人も06年に韓国を訪れた際、『韓国映画で日本語を話す俳優が必要ならば韓国映画に出演する意思がある』と言ったという報道が一部でありました。実は日本統治時代に『朴』を『新井』とする人は多く、それが在日2世、3世に受け継がれているのです」(民団関係者)

 元プロ野球選手の新井貴浩、良太兄弟。12年度ミス日本に選ばれた新井貴子さん、11年度ミス日本『ミス着物』の新井寿枝さん両姉妹の父親で、オリックスなどで2軍監督を務めた新井宏昌氏などが新井姓の元在日コリアとして有名だ。東大卒で大蔵官僚から政界に転身した新井将敬代議士(後に自殺)など、そうそうたる人物も多い。

 新井容疑者の事件の真相はまだ分からないが、実名報道の是非に一石を投じたのは間違いない。

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