そんななか、この状況を放置できぬと考えたのか、15日にmixi笠原健治社長がユーザーに対して、「今後も皆さまからいただいている声や、実際の利用状況を参考にさせていただきながら、バージョンアップをする予定です」との声明を出した。
そのバージョンアップの要旨は、アクセス数についてはmixi上でのコミュニケーションを総合的にカウントするものを準備中である点。「先週の訪問者」については、さらに最適なものに調整していき、コミュニティ経由での表示もする点。これらの改善をできるだけ早く提供できるように努めるという。笠原社長は「『足あと』はmixiならではの機能ですので、名称は変わりましたが、今後もよりよいものに改善していきたい」と記している。
「mixi 足あと機能改悪反対!」登録者が望んでいるのは、単純に元のシステムに戻してくれること。改修されたシステムが多少改善されたところで、これらのユーザーの不満は解消されない。
mxiが公称している3月末現在のユーザー数は登録者が2337万人、1カ月に1回以上ログインしたユーザー数が1537万人。「mixi 足あと機能改悪反対!」登録者の22万人という数は、1カ月に1回以上ログインしたユーザー数のわずか1.4%に過ぎない。
mxi運営側としては「ユーザーの声は聞く」との姿勢を見せつつ、ホンネでは「たかが、1%のユーザーの苦情など聞いてられない」というところなのか? このまま、事態が改善されなければ、mixi離れが加速し、登録はしていても実際には使わない幽霊ユーザーが急増する恐れもあるだろう。
(坂本太郎)