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KNOCK OUTライト級王座タイへ流出!ヨードレックペットが森井洋介の鼻を破壊!

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森井洋介

『KNOCK OUT SAKURA BURST』
▽14日 カルッツかわさき
▼メインイベント KING OF KNOCK OUTライト級選手権試合(61.5kg契約)
●森井洋介 (2R 2分15秒 TKO) ヨードレックペット○
※左肘打ちによる森井の鼻骨骨折でレフェリーストップ
※ヨードレックペットが第2代王者となる

 肘ありのキックボクシングイベントKNOCK OUTは14日、今年2度目の大会『KNOCK OUT SAKURA BURST』をカルッツかわさきで開催した。

 昨年12月に初代王座決定トーナメントを制したKING OF KNOCK OUTライト級王者の森井洋介が初防衛戦を行った。タイのラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者、ヨードレックペットを挑戦者に迎えたメインイベントだったが、KNOCK OUT初開催となるカルッツかわさきに戦慄が走る結果となった。

 前日の計量から独特の雰囲気をかもし出していたヨードレックペット。チャンピオンの森井とリング上で対峙したときの緊張感は、2月に行われた那須川天心対スアキムをほうふつとさせるものがあった。1Rを優位に進めたヨードレックペットは、2Rも森井にプレッシャーを与えていく。そして2分を過ぎたまさにその時だ。

 ヨードレックペットの左肘が森井の鼻にクリーンヒットした。レフェリーがドクターチェックを求めると、ドクターは瞬時に試合続行不能と判断し、試合終了のゴング。森井が初防衛に失敗したと分かると、客席は一瞬静まり返った。その後、ヨードレックペットのあまりの強さに驚きの声を上げ、拍手と声援を送った。森井は歩いて退場したが鼻が変形しており、ドクターは鼻骨骨折と診断した。

 インタビューブースに現れたヨードレックペットは、「森井は今まで試合をした日本人選手の中で一番強かった。レフトフックが効いた」と試合を振り返ると「森井との再戦も受けるし、梅野源治も挑戦したいと言ってきたら挑戦を受ける。もっとトレーニングして10月に日本に帰ってくる」と宣言。10月から開催されるKNOCK OUTライト級アジアトーナメントに王者として出場する意向を明らかにした。

 ノーコメントの森井に代わって取材に応じた小野寺力プロデューサーは「『ヤベェやつが来た』という感じ」とヨードレックペットに驚いた様子。敗れた森井に関しては「鼻がもげるくらい曲がっていたので、手術が必要かもしれない。今はしっかり休んでもらいたい」と気遣った。

 森井の敗因については「森井選手のフェイントに(ヨードレックペットが)引っかかってくれなかった。ヨードレックペットは足が硬いので、『ドシッ』としたパンチにあのローキックはかなり痛かったと思う」と分析した。第2代王者・ヨードレックペットの挑戦者に関しては「森井選手があそこまで完敗してしまったわけですから、次は森井選手以外の選手。世界の選手も入れた形で挑戦者決定戦ができればと思ってます」と、次戦の相手は日本、海外の両方から選手を選ぶと明言した。

 小野寺プロデューサーは「森井選手が負けたのは悔しいですけど」と前置きし、「
10月にアジアトーナメントを控える中、昨年1年間は8人の日本人選手であのベルトを争ってきた。こういう結果(外国人選手のベルト奪取は)はあり得ること」と冷静。「とにかくきょうは『ヤベェやつが現れた』というのが全て」とアジアトーナメントに向けて日本人選手の奮起を促しつつ、ヨードレックペットを改めて評価した。アジアトーナメントを前にタイに流出したベルトを誰が取りに行くのか、今後のライト級戦線に注目が集まる。

 森井はベルト戴冠以来、4ヶ月ぶりの試合で敗れてしまったが、ベルトの価値を上げるためにあえて強いヨードレックペットと対戦した勇気は大したもの。ヨードレックペットに「今までで一番強かった」と言わしめただけに、再起戦でリターンマッチの権利を得ても文句は出ないだろう。まずはケガを完治させて次なるチャンスをものにしてほしい。

取材・文・写真 / どら増田

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