『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ)の人気コーナー“グルメチキンレース ゴチになります!(ゴチバトル)”の新メンバーとしてオファーがあったものの、土壇場になってひっくり返ってしまったからだ。
その西尾に代わって新レギュラーの座を射止めたのが皮肉にも元フジテレビの平井理央(31)。昨年、寿退社しフリーアナ転身後、初の地上波レギュラーをゲットした。この予期せぬ結果に納得がいかない西尾は番組スタッフや日テレ関係者を捕まえては不満をブチまけていたという。
「西尾はよほど悔しかったんでしょう。アナウンス技術は『自分の方が上だ』みたいなことをタラタラと漏らしていたかと思えば、打ち切りになった『アゲるテレビ』(フジ)のことを棚に上げて『日テレのゴールデンにフジのアナウンサーを使うのは如何なものかしら』的な持論を展開していたそうだ。いまや完全な逆恨み状態」(某事情通)
それにしても不思議なのは普段から仕事嫌い、かつズボラな性格で知られる西尾がなぜここまでして“ゴチバトル”の新レギュラーの座に固執したのか?
その裏には、背に腹は代えられぬ切実な事情が隠されていた。現在、西尾の地上波レギュラー番組は『世界HOTジャーナル』(フジ)のみ。ところが春以降、フジ局内に打ち切り説が飛び交っているのだ。
「視聴率競争でテレビ朝日、日テレに大きく差を付けられ、TBSにも追いつかれそうなフジはこの4月から聖域なき大編成改革を断行するのです。昨年、電撃発表された『笑っていいとも!』の打ち切りとタモリ降板はまさに改革第1弾。現在、『とんねるずのみなさんのおかげでした』や『SMAP×SMAP』など制作費が掛かる割に視聴率が取れない番組が打ち切り候補に挙がっている。他にも、『とくダネ!』など全日帯に放映されている番組もターゲットになったのです」(放送作家)
なんと西尾が司会を務める『世界HOTジャーナル』もこの改革の煽りをモロに受けてしまったのだ。
「制作費を抑えるために西尾を使う必要性が局内の編成会議で問われたんです。1本50万円のギャラを取る西尾を降板させれば、年間1億円以上が浮く。リニューアル後は局アナオンリーの旅番組に生まれかわる。局アナがデジカメを手に取材するんです。制作費は一気に半分になる予算設定です」(制作スタッフ)
この打ち切り情報をイチ早くキャッチした西尾は女子アナ生命にも影響を及ぼしかねない緊急事態に危機感を募らせた。散々悩みぬいた挙げ句、プライドをかなぐり捨て、頼った先が古巣の日テレだった。
「現在、西尾と日テレのかかわりは不定期特番『SONG FOR JAPAN のどじまんザ!ワールド』の1本。昨年11月後半ですかね。ある制作関係者から“ゴチバトル”のメンバー募集を知ったんです。以来、あらゆるツテをたどって猛烈な売り込み攻勢を展開した」(番組関係者)
こんな西尾の営業努力の甲斐あって、一時は西尾に決まりかけたという。
「もともとの本命は、巨乳の長澤まさみと綾瀬はるかだったが、食が細いとしてNGを喰らった。次に女子アナ路線を攻めようと、TBSを独立した青木裕子、潜在視聴率が8.9%と高い高橋真麻の2人が候補になった。しかし、青木はナイナイの矢部浩之の嫁ということで吉本興業からNGが…。真麻も昨年10月に『メレンゲの気持ち』のレギュラーになったばかりということで局プロデューサーからNGが出た。結果、元日テレの看板アナで知名度がある西尾に半ば投げやり的に内定が出かかったんですよ」(制作会社関係者)