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芸歴50年 刑事ドラマの名バイプレーヤー:石山雄大さんロングインタビュー(第1回)

【石山雄大(いしやま ゆうだい)さん プロフィール】
 1月15日生まれ東京都出身。俳優座12期生。オールアクトカンパニー主宰。テレビドラマ『女の斜塔』でデビューし、一躍青春スターとして人気を集める。
 その後も数々の映画やテレビドラマに出演し、代表作に『あぶない刑事』シリーズや『仮面ライダークウガ』等がある。その他にも『太陽にほえろ!』、『西部警察』等の数多くの刑事ドラマで活躍。

<<デビュー〜青春スターとして一躍注目を集める>>
 僕は俳優座養成所出身で、12期生です。約3年間レッスンを受けていました。俳優になろうと思ったきっかけはですね…。僕の実家は「石山製作所」という中小企業でして、貴金属の加工をやっていました。当時で言えば、僕は“ボンボン”みたいな扱いで。そろそろ進路を決めなきゃと考え始めると、「自分もいつかは実家を継いでカタい商売をやっていくんだろうなぁ」と実感していくわけですよ。それがどうにも厭でねぇ(苦笑)。
 たとえ、その場しのぎで大学へ進学したところで、4年経てば卒業して、結局はまた同じ状態に戻ってしまう訳でしょう? そこで、「劇団の養成所の試験を受けよう」と思い立ったんですよ。当時はまだ文学座も民藝も養成所を設けていない頃でして。また、俳優座と言えば誰もが知ってる劇団だったんです。親も「俳優座ならいい。絶対無理だろうけれども」と許可してくれたんです。当時、そのくらい倍率が凄かったんですよ。

<<俳優座へ>>
 俳優座養成所の一次試験は筆記試験と作文がありました。筆記試験は凄かった!
 「ICBMとは何か?」「西洋歴の紀元について知ってる事を記せ」とかあるんだもの。作文は確か「自分について述べよ」というテーマだったと記憶しています。
 一週間後に合否が発表されましてね。見事、合格していたんですよ! 合否発表から直ぐに二次試験があったのですが、二次試験は音感とリズム、朗読劇とパントマイムと筆記試験が課題でしたね。
 「リズム感」の課題に“タイツ持参”と書いてあったんですが、僕はタイツなんか持ってなかったんです。大慌てでタイツを洋品店へ買いに行ったのですが、XLサイズのショートパンツとかしかなかったんです(苦笑)。それがもう、スカートみたいにヒラヒラして、もう審査員は大爆笑。
 音感では20くらいの歌から自分で歌う曲をセレクトして唄うという課題でした。『出船』を選んだつもりが、先生はその隣に記載されていた『雪の降る街』を指差していると勘違いしたらしくて…。
 先生はピアノ伴奏で『雪の降る街』のイントロを演奏しているのに、僕は『出船』を歌っちゃってね。メチャクチャ怒られたなぁ…!(笑)

<<青春スターとしてデビュー>>
 俳優座養成所には三年間在籍していました。その後、「東京演劇アンサンブル」に所属し、TBSの『女の斜塔』でデビューしました。応募総数・約1500人の中から選ばれまして、昼ドラの最高視聴率記録を樹立した番組です。共演者には原良子さんや、二階堂有希子さん等がいました。
 僕がまだ駆け出しの頃はまだ、“カースタント”なんか無くてですね。車なんかも自分で運転していたんですけど、車の運転には随分定評があったらしく、カメラマンの方から「ドライビングテクニックくらいに芝居が上手けりゃなぁ!」なんて冗談を言われたものです(笑)。
 『女の斜塔』は物凄い人気を得まして、1クール=3か月の放送予定が『続・女の斜塔』『続々・女の斜塔』と続く長寿番組に成長してきました。

(続く)

 石山雄大さん演出・出演の『魔笛は三度鳴る』は11月2日〜7日までアトリエフォンティーヌにて上演予定。チケット申し込みはオールアクトカンパニーHPでも受け付けています。石山さん渾身のプロデュース&演出の一本をお見逃し無く!
 また石山雄大さん主演にて『怪盗ジゴマ』が11月25日〜11月28日まで文京シビックホール・小ホールにて上演予定。

●石山雄大さん・オールアクトカンパニーオフィシャルHP
http://aac.littlestar.jp/

(小野寺浩 山口敏太郎事務所)
【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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