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仮病説も… 猫ひろしがライバル選手との直接対決を欠場

 お笑い芸人でマラソン選手の猫ひろし(34=本名・滝崎邦明)が、ライバル選手との直接対決を回避したことで物議をかもしている。

 6月17日、カンボジア・プノンペンで「プノンペン国際ハーフマラソン」が開催され、男子ハーフマラソンでは、猫のライバルで同国の北京五輪代表、ヘム・ブンティン選手が1時間9分36秒で2年連続優勝を飾った。

 猫は体調不良を理由に欠場。3キロの部のスターターを務めた後、同部に加わって走るにとどまった。猫は「私事ですが、39度の熱が出てしまいまして、ハーフマラソンを走ることができませんでした。本当に残念でした」とのコメントを出した。これが、「仮病ではないのか?」との憶測も飛んでいるのだ。

 猫とブンティン選手との“遺恨”は深刻だ。昨年6月の同マラソンで対戦した両者。当時はまだ、猫が発展途上でもあったが、その際はブンティン選手が1位、猫が2位に終わっている。

 その後、猫は昨秋カンボジア国籍を取得。2月5日の別府大分毎日マラソンで、2時間30分26秒の自己最高タイムを記録し、ブンティン選手の昨季最高タイムである2時間31分58秒を上回った。これにより、同国陸連は3月25日、猫を代表に選出した。この決定にブンティン選手は日本のマスコミに、「猫はカネで国籍を買い、五輪出場権も買った」などと、怒りをぶちまけた。

 猫の代表選出に賛否両論が渦巻くなか、4月12日、国際陸連が猫の出場資格を疑問視し、同国陸連に説明を求めていることが明らかになった。直後のパリ・マラソンで、ブンティン選手は猫の自己最高タイムを7分近く上回る2時間23分29秒の自己ベストタイムを出して、「ロンドンに行きたい。猫は私より遅い。フェアじゃない」と主張した。

 5月8日、国際陸連は「過去に国際競技会での代表経験がない」「国籍取得から1年未満かつ連続1年以上の居住実績がない」ことから参加資格を満たしていないと正式に判断、特例も認めないことを通達。同国陸連はこの決定を受け入れ、猫の五輪出場は消滅した。

 ただ、パリ・マラソン自体は五輪代表の選考を終えた後のレースで、同国陸連の決定を覆すものではなかった。もともと、ブンティン選手は同国陸連、五輪委員会と確執があり、代表に選ばれることはなく、猫の代役には800メートルの選手が選出された。

 そんな背景のなかで迎えた1年ぶりの直接対決。両者とも五輪出場はならなかったが、雌雄を決する絶好の場。猫にとっては実力でブンティン選手を破って、自身の存在をアピールするいい機会であったが、まさかの“病欠”。これには、「39度も熱があれば、3キロどころか、歩くことすら辛いのでは? 直接負けて、『やはり、猫は五輪代表にふさわしくなかった』と言われるのを避けたかったのでは…」(某スポーツライター)との陰口を叩かれる始末だ。
(落合一郎)

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