捕らわれの身となってからも、両者はパフォーマンスを演じている。木嶋は今年1月から「拘置所日記」を執筆。一方、上田も反省の素振りも見せず顔色さえ変えていない。
「木嶋はネットの出会い系サイトや婚活サイトを利用して、事前に相手のステータスをチェック、プライドが高く女性からの頼みを断れないタイプを選び犯行に及んでいた。一方、上田は身近にいる悩みを抱えた男をカモにしていた。相手に安らぎを与え、精神的にのめり込ませるのが常套手段だった」(社会部記者)
父は行政書士。小中高時代の成績は常にトップクラスで、東京でのセレブな暮らしを夢見ていた木嶋。それに対し、上田は早くに父を亡くし自衛官と結婚するもすぐに離婚。それなりの苦労をしている。
「優雅にブログを書いているように見える木嶋ですが、控訴審では完全黙秘。上田も一審では黙秘を通した。彼女たちにとって法廷は、言ってみればステージ。しかし、そんな戦略は完全に失敗だった」(司法記者)
木嶋の場合、その失敗からブログ戦略に切り替えたのか。
ノンフィクション作家の斎藤充功氏がいう。
「木嶋は、獄中にあっても自分という存在を忘れないでほしいという自己顕示欲の激しい女です。過去には死刑確定囚が本を出した例もあり、仮に最高裁で死刑が確定しても支援者らの助けでブログを続ける可能性はある。最高裁で刑が確定しても再審請求しているうちは執行されない。まだまだ先は相当長い」
パフォーマンスでもやっていなければ精神的に持たないとも考えられる。所詮、引かれ者の小唄か。