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インディアンス入りした松坂大輔 “出来高”の全貌

 MLBのインディアンスは2月13日(日本時間14日)、メディカルチェックを経て、前レッドソックス・松坂大輔投手(32)の入団を発表した。

 マイナー契約で、マイナーでの年俸は明かされていないが、メジャー昇格した場合は基本年俸150万ドル(約1億3800万円)、出来高が最高250万ドル(約2億3100万円)付く。

 その出来高の詳細が明らかになった。査定の基準になるのは、勝ち星でも防御率でもなく、投球回と先発登板数。

 投球回は50回をクリアすると、10万ドル(約924万円)。以降、75回、100回、120回、140回で10万ドルずつ加算され、160回で最高額の70万ドル(約6400万円)を獲得できる。

 先発登板数は8回をクリアすれば、20万ドル(約1848万円)。以降、10回、12回、15回、18回、21回、24回、27回で20万ドルずつ加算され、30回で最高額の180万ドル(約1億6600万円)が得られる。

 松坂がメジャーで投球回160回を超えたのは15勝(12敗)を挙げた1年目(06年)の204回2/3、自己最多の18勝(3敗)をマークした2年目(07年)の167回2/3の2回。先発登板数30回を超えたのは06年の32回のみで、07年は29回に終わっている。

 160回、先発登板30回はそれほどむずかしい数字ではなく、昨季、年間を通して、ローテーションを守ったダルビッシュ有投手(レンジャーズ)が191回1/3、先発登板29回。黒田博樹投手(ヤンキース)が219回2/3、先発登板33回だった。

 ポイントは1年間、ローテーションを守れるかどうか。インディアンスは先発投手陣が手薄であるため、先発枠に入って、故障さえなければ、ノルマをクリアできる可能性は十分。達成できれば、出来高の満額250万ドルをゲットできる。

 インディアンスが松坂獲りに乗り出したのは、元レッドソックス監督で今季から指揮を執る、恩師であるテリー・フランコーナ氏の強力なプッシュがあったからだ。インディアンスでは4番手以降の先発が未確定で、松坂がメジャーに昇格できさえすれば、ローテーション入りは確実。

 チームは3月26日までに、メジャー昇格させるかどうかを判断しなければならない。昇格できなければ、放出するか、マイナーでプレーする場合には10万ドルのボーナスが支払われる契約になっているという。

 マイナーか、メジャー昇格か、松坂は残り1カ月余でサバイバルを懸ける。
(落合一郎)

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