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宗教が夫婦で違う場合、お墓はどうしたらいいの?

 若い頃はほとんど気にもしていないだろうが、“終活”を考えた時、とても重要なのが「お墓をどうするか?」である。

 日本では、結婚する際、さほど相手の宗教(宗派)を気にしないが、いざ、“終活”を考えた場合、夫婦で宗教が違うと、大きなハードルが立ちはだかってくる。

 結婚する時、相手に歩み寄って、どちらかの宗教に改宗すればいいが、そうでない場合では困ることが出てくる。単に宗派が違うだけで、ともに仏教徒であればまだいいが、仏教徒とキリスト教徒の夫婦だと、簡単に改宗するわけにもいかないだろう。

 先祖代々の墓があり、夫婦ともにその宗派であれば、そこに入れば問題はない。しかし、夫婦で宗教(宗派)が違う場合、お墓の問題は切実だ。

 どちらかが妥協して、違う宗教の先祖代々の墓に入る選択肢もあるが、それまでの信仰もあるだろう。夫婦ともにその信仰を捨てないで、一緒にお墓に入りたい場合は、先祖代々の墓とは別に、新たに墓を作るしかない。

 それって、難しいことなのだろうか? 夫婦で宗教が違う時は、「宗教不問」の墓地を購入すればいい。意外に、「宗教不問」の墓地は公営、民営ともに結構あるのだ。墓地というと、どうしても街中から外れた不便な場所にあると思いがちだが、探してみると、案外そうでもなかったりする。

 東京23区内に限定すると、公営では、都立青山霊園(港区南青山)を始め、都立染井霊園(豊島区駒込)、都立雑司ケ谷霊園(豊島区南池袋)、都立谷中霊園(台東区谷中)といった墓地があり、アクセスは駅近で至便。

 都下に広げると、都立八王子霊園(八王子市元八王子町)、都立多磨霊園(府中市多磨町)、都立小平霊園(東村山市萩山町)などがある。

 民営となると、数多くの「宗教不問」の墓地があり、上野、目黒、池袋、巣鴨といった街中にあるものもある。

 気になる値段だが、これこそピンキリ。地代、家賃同様、人気がある地域の墓地は高い。価格は永代使用料+石材費・工事費が一般的で、公表していない墓地も多いが、青山霊園の場合だと、永代使用料だけで約1376万円(5.05平方メートル)。だが、都内でも、永代使用料+石材費・工事費で100万円を切る墓地もあり、探せば格安な物件もある。地域差はあるが、おおむね200万円〜250万円程度の予算で検討するのが現実的のようだ。

 神奈川県下の墓地・墓石を販売するI社の広報担当によると、「近年、少しずつですが、夫婦で新たな墓を作られる方も増えています。その一方で、昔ながらのいわゆる檀家から離れていく方も増加しています。ただ、お寺が管理する墓地で、『宗教不問』をうたっている際、気を付けなければなりません。この場合、『過去の宗教・宗派は問わない』という意味で、いざ墓地を購入すると、『檀家になってもらう』との条件が付くケースが多いのです」と言う。

 宗教を問わない墓地の購入は、思っているほど難しいことではなさそうだが、まさしく一生に一度の買い物だ。購入の際には、信頼できる石材店や霊園(寺院)を選ぶべき。後で困った事態に陥ることがないよう、墓地を買う時は、慎重にした方が良さそうだ。

(山本 生道)

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