「9月7日には、東近江市内の路上で会社員の女性(25)が背後から男に抱きつかれる事件が発生しました。また近江八幡市内では6日、自転車で帰宅途中の女子高校生(16)が、胸を触られる被害も出ている。主に暗い夜道で狙われているのが特徴で、注意を促す意味で発せられたのです」(社会部記者)
それにしても、自然災害や野生動物に関する警報というのはよく聞くが、痴漢に対する警報というのは珍しい。しかも滋賀県の“痴漢警報”は、今年の春(5月22日から31日まで)に次いで2度目。滋賀県ではなぜそんなに痴漢が多いのか。ある地元風俗ライターはこう見る。
「滋賀県は、雄琴以外は極端に風俗店が少ない。そのため、溜まった欲求やストレスが民間に向けられる可能性が大きい。加えて、地方都市といえばどうしても“高齢化”のイメージがありますが、女子学生やOLの割合も多いんです。そのうえ寂しい夜道が多いとなれば、痴漢にとっては絶好の仕事場になるのでは」(犯罪ウオッチャー)
滋賀県では昨年、県下のJRの駅で女子学生への盗撮事件が連続して発生したことがあったが、その際にも、女子学生の増加と駅施設の不備との関係が囁かれていた。即効性のある対策がなければ、警報発令もやむを得ないということか。しかし、こんな声も聞こえてくるのだ。
「痴漢が多いということは、それだけ痴漢がしやすいということの裏返し。去年の盗撮の時もそうですが、“噂”を聞きつけてやってきた他府県からの犯人も多いんです。今回の警報が変な呼び水にならなければいいのですが」(別の風俗ライター)
効果やいかに。