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引き継がれるお笑い芸人のDNA

 芸能界で依然として増え続けている、二世タレント。お笑い芸人にも、血族者から芸の才能を継承した者が少なからずいる。

 特に抜きんでた芸能一家は、海原やすよ・ともこ。12年の『上方漫才大賞』で大賞を受賞した本格派の女性漫才コンビだが、父方の祖母は、昭和を支えた漫才師、海原お浜・小浜の小浜。父は、海原かける・めぐるのかける。ちなみに、相方のめぐるは現在の池乃めだかだ。母は、ワンダーのり子(マジシャン)。その母方の祖母は、ワンダー天勝。同じく、奇術師だった。驚くのは、祖母から孫の代にあたる全員が、“浪速の笑いの総本山”なんば花月(現:NGK)、うめだ花月(廃館)の舞台を踏んでいるところだ。

 同じく、両親がマジシャンだったというのは、一世を風靡したスギちゃん。まじかるタケシとチャイナ百合子という、夫婦マジシャンだった。スゴイのは、齢60を超えた7年前まで現役で、なんと28年にもわたって奇術師であり続けたということだ。

 ちなみに、スギちゃんこと息子の英司も、売れるまでに18年もかかっている。血は争えないということか…。

 マジシャンの息子は、まだいる。キンタロー。の彼氏として世に出ることとなった、ものまね芸人の河口こうへい。キンタロー。にフラれた今は、再び鳴りを潜めてしまったが、彼の父、堀場あきらは現役もソロマジシャン。現在は、石川県を中心にして活動している。

 河口はものまねパブ出身とあって、歌唱力が抜群だが、それはおそらく父のDNAを継いだもの。なぜなら、父の前職は演歌歌手だったのだ。

 その演歌歌手を母に持つのは、ナイツ・土屋伸之。母の津島亜希は、いわゆる売れない演歌歌手。今でも表に出ることが大好きで、息子のバーター出演に勇み立つという。

 まだいる芸能ファミリー。はたして、海原を超える最強DNAは存在するのか!?(伊藤由華)

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